お店の作りだが、靴を脱ぐ形のカウンター席が6人分。
4人がけのテーブルが1つと言った形で、いかにもこじんまりとした居酒屋の跡地と言ったお店だ。
オープンキッチンの中で店主が作るラーメンがよく見えるのも楽しい。
メニューだが、NOROMA本店と同様に極めてシンプル。
さらにトライアル期間だからだろうか、つけ麺などもなく、鶏塩白湯一本で勝負だ。
サイドメニューはご飯だけであり、トッピングが豪華になった特上鶏塩白湯を選ぶか、個別にトッピングをお願いするか、というメニュー構成になっている。
ラーメンの価格は、鶏塩白湯に卵をトッピングすると880円になるので、奈良の相場で言えばやや高めということになるだろうか。
店員はおらず、店主一人でワンオペをしておりとても大変そうだ。
券売機もないので、会計も全て店主が受け持っている。
おそらく10席の客をさばくのがやっとだろう。
なお、アンケートに答えると王寺町から雪丸シールのプレゼントがある。
こちら、手前が特上鶏塩白湯980円で奥が鶏塩白湯780円だ。
違いは、レアチャーシューと鶏ハムがそれぞれ1枚ずつ多くなっており、煮玉子がトッピングされているところと言うことになる。
右側に見えているのはご飯の小70円、左側に見えている小鉢は子供用の取り皿だ。
いつもラーメン店などでは、子供用の取り皿は安っぽいチャチなプラ容器を出されることにどこか引っかかる思いだったが、このような気遣いはやはり嬉しい。
NOROMAでもこのサービスはやってなかったように思うので、店主さんのアイデアだろう。
肝心の味だが、ベースになるのはやはりNOROMAだ。
ただし、NOROMAには無い独特の香りがある。
お店に入った時には生姜の香りがしたように感じたのだが、スープには生姜独特の強い存在感を感じない。
このあたりは謎だが、なんらかの油を足してコクと香り付けをしているのではないだろうか。
なおスープそのものは、NOROMAに比べてやや脂分が少なく感じられ、ほんの僅かにサラサラした味わいになっている。
結論、NOROMAに負けず美味しい一杯で、非常に満足度が高い。
そして、オリジナリティを出そうと様々な試行錯誤を繰り返していることが伝わるが、まだNOROMAという大きな存在からは離れることはできていないようだ、というのが感想だろうか。
今後、さらに味を追求されるのが楽しみな一杯だった。
ところで、このお店のことである。
2018年5月28日から約1ヶ月間、この同じ場所で、新大宮にある麺屋やまひで(新大宮・台湾まぜそば)が、トライアルオープンをすることが決まった。
期間は概ね1ヶ月ほどの、期間限定だ。
なぜ今さら、やまひでさんが独立開業のトライアルをするのかと謎だったが、どうやら本店で修行をされている、外国から来たお弟子さんの修行の一環として、この場所で一人でやらせようということだそうだ。
行政のやることなので、いろいろなところに気を使わなければイケないようだ。
なおnamaiki.noodlesだが、その後、2018年7月にはこの同じ場所で、宇野さんがトライアルを卒業し、再びお店を構えることが決まっている。
そのため、今回記事ではnamaiki.noodlesさんをご紹介したが、2018年6月いっぱいは麺屋やまひでさんになっているので注意して欲しい。
namaiki.noodlesを頂きたければ、下記に記す店舗公式ツイッターで店主さんのお知らせをチェックの上で、2018年7月から足を運ぶようにしよう。
なおその間、店主さんはNOROMAさんに戻り、1ヶ月間お店の手伝いをするそうだ。
NOROMAもあべのハルカスにお店を出すなど、今人手不足で大変な時だと思うが、独立したお弟子さんが古巣を手伝えるのは、その独立が祝福されたものであることの証拠だ。
ぜひこの場所で新たな味を追求し、奈良を代表するお店に成長して欲しい。
【店舗データ】
店名:namaiki.noodles
所在地:奈良県王寺町久度 2-14-12
定休日:日曜夜及び月曜
TEL:ー
営業時間 :11:30-14:30 18:00-21:00
駐車場:無し(本文参照)
子供連れ:OK
Webサイト:店舗公式ツイッター