グルメタウン富雄の、日本蕎麦の大人気店をご存知だろうか。
富雄はラーメンだけでなく、そばも凄いことを教えてくれる名店である。
出雲そば かわばただ。
富雄川沿い、三碓(みつがらす)にお店はあるが、富雄駅から富雄川沿いに南に車を走らせると、青い看板のネッツトヨタが見えてくる。
その手前にお店があるので、おそらくすぐに見つかるだろう。
車で行く場合、南から北に向かうルートでは右折で入るのが難しいので、なるべく北から南に進み、左折で入るのが望ましい。
なお駐車場はお店に向かって左手の細い道を入ってすぐ、左手のところに4台分ある。
一台はお店の関係者が駐めていることもあるが、その際は、
「この車の後ろ側にも駐めて頂けます」
と貼り紙の案内があるので、満車だと諦める前に良く見てみよう。
なおこちらの店主さん、お名前が「川端一成」様。
文豪・川端康成から取ったのだろうか、康成も蕎麦を生涯そばを愛していたので、不思議な縁である。
こちらのお店は、富雄では、というよりも奈良では珍しい出雲そばの専門店だ。
なお出雲そばは、一番挽きの粉から外皮に近い甘皮まで全て挽き込んだ挽きぐるみの蕎麦で、色黒なことを特徴としている。
十割蕎麦で頂いてもコシがあり、蕎麦の香りがとても楽しめるそば好きには嬉しい製法だ。
こちらのお店では、1分間に16回転というゆっくりした回転で石臼で挽くそば粉を用いている。
もちろん三たて(挽きたて、打ちたて、茹でたて)で提供する。
そば粉も国産の玄そばであり、蕎麦通も非の打ち所のない丁寧な仕事でお客さんをもてなす。
またセットメニューもとてもリーズナブルで充実しており、選択肢も広い。
残念ながら、お酒は頂けるものの、そばがきなどの「蕎麦前」はそれほど用意されていない。
あくまでも蕎麦をたぐってさっと頂きさっと帰る楽しみ方をするお店ということなのかも知れない。
ところでこちらのお店、平日でも予約をしてからお邪魔した方が良い。
土日は予約してからでないと、おそらく頂けない。
それくらいの人気店なので、平日でも待ち時間無しで頂けるのは運が良いと思った方が良いだろう。
特に、11時30分~12時30分はお店の電話も鳴りっぱなしである。
では、そんな人気店の蕎麦はどれほど美味しいのか。
次ページ以降でご案内したい。