居酒屋が空白地帯の生駒駅前に、2019年2月に新しい焼き鳥屋さんがオープンである。
場所は生駒駅からぴっくり通りに向かって左側、本屋さんの隣だ。
「焼き鳥にんまり」というとても目立つ看板に、すでに気がついている生駒市民も多いかも知れない。
聞いたこともない名前だと思って検索したが、どうやらチェーン店ではなく、ここ1店舗しかないお店であった。
2019年2月現在で、名前で検索してもまだコメントが1件も寄せられていない食べログのスカスカのページがヒットするだけである。
高級焼き鳥なのか大衆焼鳥なのか。
どんなものが頂けて予算はいくらくらいが相場か、飲み放題や食べ放題、コースの有無や予約の電話番号など、何一つわからないので、とりあえず訪問してみることにした。
訪問したのは2月25日月曜日。
いちばんお客さんが少なそうな頃合いを見計らっての突撃だ。
値段の相場は、高くもなく安くもなくと言ったところか。
1階はカウンターがメインで、2席ほど4人掛けのテーブルがあるレイアウト。
2階は4人掛けのテーブルが8つほどあったかもしれない。
オープンしたばかりであり、平日だというのに10分ほど待つことになった。
やはりクオリティの高い居酒屋がそれほど多くない生駒駅周辺だけあって、新店舗への生駒市民の期待はとても大きいようだ。
なお、生駒の居酒屋あるあるで、仕込みの量がどうしても少ないのだろう。
19時過ぎのファーストオーダーで、つなぎ(心のこり)、肝に加え、つくねまで売り切れであったのは正直かなり残念であった。
こちら、あらびきウインナー1本150円、こころ1本120円、豚ねぎ巻き1本200円である。
炭火焼鳥なので、焼き物はやはり、炭の香りが心地よい。
タレ焼きも、つゆだくと言うレベルではないほどにたっぷりのタレがお皿にあふれる。
こころの下処理も上々で、ふっくら柔らかに焼き上げられた肉質は申し分のない旨さだ。
豚ネギ巻も、ひと手間かけた仕事が伝わる一品である。
手間のかかったサイドメニューに揚げ物も充実しているが、揚げ場はまだ不慣れなのかも知れない。
たこ唐のような難しい揚げ物は、これからのメニューのようだ。
山芋鉄板も、東生駒のテバス東生駒店のように、チーズを入れ込めば女性やファミリー層に受けると思うのだが、山芋、ねぎ、ノリで、やや厳しいか。
醤油でたべるおっさん向けのメニューであれば個人的に満足だが、生駒でリピーターをつかもうと思ったら、奥さんと子供の心を掴まなくては行けない。
チーズはマストだ。
生ものは充実しているが、こちらも開店から間もないこともあるのだろう、19時過ぎでほぼ品切れであった。
たたきに使っているお肉は、おそらくひね取り(親鳥)だ。
味わいがとても深く美味しいのだが、固いので大人向けのお酒のアテである。
この辺りをみても、生駒市役所や生駒駅前の仕事帰りのオッサンがターゲットなのかも知れない。
ただ店内は、平日ということもあり、大学生と思われる若い女性グループが目立っていた。
お手軽価格のお店なので、大学生でも賑わうお店になりそうだ。
総じて、まだ新規開店1ヶ月も経っていないお店なので、これからの頑張りが楽しみなところだ。
なお、気持ちの良い店員さんの接客は高感度バツグンである。
美人&かわいい女性店員さんも多く、オッサンとしてはとても満足であった。
後は、オペレーションと仕込みの改善、それにメニューのフォーカスを地元ニーズに合わせてリニューアルしていけば、生駒市民に愛されるお店になるのではないだろうか。
【店舗データ】
店名:焼き鳥にんまり
所在地:奈良県生駒市元町1丁目3−26
定休日:-
TEL:0743-74-2900
営業時間 :17:00~翌1:00
駐車場:無し
子供連れ:OK
Webサイト:-