うなぎ料理 うなぎの川はら|奈良押熊店

ミシュランガイド2017特別版に掲載された「うなぎ川はら」。

生駒か奈良で美味しいうなぎを食べようと思ったら、富雄の「うなぎの豊川」か、大和郡山(奈良)の「うなぎの川はら」、大和郡山(筒井)の「うなぎ 大門」あたりがメジャーだ。

かろうじて近鉄生駒店に「竹葉亭」という、うなぎが食べられる店があったが、こちらは2016年春頃に閉店した。

食べログでは2017年5月現在、まだ営業している事になっているので注意して欲しい。

また「うなぎの豊川」も店主が大病をされたとのことで、ここ数年(2015年以降)は休業と復帰を繰り返しておられ、今のところ生駒や奈良で安定的に活きうなぎを食べられる店といえば、川はらか、大門ということになるだろうか。

天理のみしまやという手もあるが、生駒からは少し遠方だ。

画像はうなぎ川はら。本店は大和郡山にあるが、今回は押熊店を訪問した。

ここは以前、「串まさ」という串揚げバイキングで食べ放題のお店が入っていたが、グルーポンに半額クーポンを出したのがトドメになってしまい、閉店した。

何も知らずに、グルーポン客で溢れかえる店を訪問してしまった時の残念な体験は忘れようがないが、それ以上に店主であろう大の大人が泣きそうになりながらお客さんに対応していたのが今も忘れられない。

以前も書いたが、あのサービスは本当に誰も得をしない。

川はらで使われているのは、宮崎産か鹿児島産の活きうなぎだ。

大和郡山の本店ではその日に使ううなぎを桶に入れて店先で見せてくれるのだが、押熊店ではやってないようだ。

また川はらでは、うなぎの量を「1尾、半尾」ではなく「1切れ」「2切れ」で表示している。

活きうなぎの状態がわからないので何とも言えないが、3切れで半尾くらいの印象だろうか。

そのため、うな丼「竹」1970円がおそらくうなぎ半尾の標準的な丼と言うことになりそうだ。

ひつまぶし(小)2160円や蒲焼き定食2030円もうなぎ3切れとなっているので、他のお店と比べる時はこのあたりが量の比較になりそうだ。

メニューには、ひつまぶしならぬ桶まぶしなる、かなり思い切ったメニューも有る。

そういえば川はらでは、近大がうなぎの代替食材にナマズの蒲焼きを開発したときも、お店で試験販売して話題になっていたことを思い出す。

この日はナマズの影も形もメニューになかったので、やはり供給が安定していないのだろう。

うなぎのタレは無料で追加注文ができ、たっぷりと掛けてご飯を頂くことも可能だ。

なお、うなぎ川はらでは、7月土用の丑の日の夜の部は、持ち帰り営業のみになる。

今年は7月25日火曜日が土用の丑の日だが、その日は夜はお店で頂けないので注意して欲しい。

こちらはうな丼の竹、1970円。

肝吸いにお新香、口直しにフルーツが付いてくる。

うなぎの焼き方は純粋な関西風で、箸で触っただけでパリッと焼かれていることがわかる腹開きのウナギだ。

タレはややアルコール(日本酒)の香りが強めで、醤油と味醂、ウナギの半助で採ったと思われるコクのあるものが用いられている。

こちらのお店でも大和郡山の本店と同じで、おそらく注文を受けてから活きウナギを捌いているのだろう。

注文してから頂けるまで20分ほどかかるので、急いでいる時は機会を改めたほうが良い。

やはりウナギは活きを捌きたてで頂くのが一番美味しいので、この一手間が嬉しい。

ひつまぶし(小)に蒲焼き定食だ。

ん・・・?

注文した3つのメニューとも、うなぎ3切れということになっているが、ひつまぶしがやたら多い気がする。

身の大きさと厚さも、うな丼に比べて蒲焼き定食のほうが大きい気がするぞ。

よくよく考えれば、ウナギ3切れ(半身)のメニューを3人が注文すれば、残りの半身はどうなるのだろうか。

タイミングよくお客さんが固まっていれば問題ないだろうが、この日は結構空いていたことを考えると、半端な分はひつまぶしに回ったのだろうか。

ウナギは関西風と江戸前では、やはりかなり味が異なる。

川はらは関西風で、蒸しを入れない腹開きのうなぎ。そのため、表面はカリッとしているのに脂ののっている身の部分はフワッ・トロッとした舌触りが楽しめる。

(なお運悪く尻尾の部分が当たるとカリッ・カリッである・・・)

江戸前のうなぎは蒸しが入るため、フワットロッの背開きで頂くが、これは好みの問題だろう。

どちらが好きかは人によって分かれると思うが、うなぎといえば江戸前で食べ慣れている人には、川はらの純関西風は驚くかもしれないので注意して欲しい。

やはり丁寧に捌かれ、炭火で焼いたウナギの旨さは格別のものだ。

土用の丑の日もいいが、ウナギの旬は本来は、多くの魚がそうであるように秋から冬にかけてなので1年中楽しんでいいだろう。最近の養殖技術では1年を通して脂の量や味に変化はないと言われているので、食べたいときがウナギの旬だ。

【店舗データ】

店名:うなぎの川はら 押熊店    

所在地:奈良市神功5-2-1       

定休日:月曜日(祝日の場合は翌日) 

TEL:0742-93-4090          

営業時間 :11:00~14:30 17:00~20:30 

駐車場:店横20台          

子供連れ:OK(歓迎)        

Webサイト:http://unagino-kawahara.com/ 

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コメント

  1. 豊田 宏 より:

    押熊店 最低です。
    うなぎ川原 押熊店。
    結構遠方から店に二度行きましたが、2回とも店のドアに臨時休業の張り紙。
    ホームページを見て、月曜休みとしか書いて無いので、他の日に安心して行ったら、休みでした。
    ホームページは何のためにあるでしょう?
    客の事をまるで考えない、奈良らしい店です。
    もう行く事はありません。

    • ikomap27 より:

      それは運が悪かったですね。
      奈良らしい、というのは賛同しかねますが、本当にお気の毒でした。