生駒市の最北部にあるくろんど池。
農業用のため池として整備されたもので、下流では今もいくつかの農地に水を供給している。
非常渇水時の予備的な水がめとしても機能しているようだ。
なおくろんどは漢字表記では黒添池だ。
大阪府民の森・くろんど園地の方が有名なので、この辺りが大阪府下だと思っている人も多いが、生駒市内に属している。
12月~2月を除き、池では足こぎボートなどで楽しむ市民の姿が見られる。
生活排水の流入も無いように思われ、池の水は透き通っておりきれいだ。
池の周囲はハイキングコースにもなっており、平日昼間でも親子連れや高齢者が散歩している姿が目立つ。
特に春先は散歩やハイキングに、夏から秋にかけてはバーベキューを楽しむ生駒市民や大阪府民が多い。
池では水鳥たちも羽を休めているが、人との距離がかなり近い。
おそらくエサをもらい、人になついているのだろう。
なお駐車場は、平日は無料だが土日祝日は1台800円かかってしまうので注意して欲しい。
園内にはくろんど荘と松美屋の2つの売店・レストランがある。
春先のハイキングは気持ち良いが、こちらでは外で食事をすることもできるので天気のいい日には少し足を休めながらランチを楽しむのもいいだろう。
池を取り囲むように様々な森が整備されていて、四季の緑を楽しむことができる。
森の中は、春先よりも初夏から秋にかけての方が爽やかな風を楽しめそうだ。
一方で、くろんど池のトイレは残念ながらかなり狭く、お世辞にも清潔に保たれているとはいえない。
トイレはやはり清潔であってほしいのが特に子供連れの女性の願いであろうことを考えると、市民の憩いの場としてさらに利用者を増やすためには、トイレの新設を期待したいところだ。
園内にはキャンプ施設もあり、1張1泊1200円だ。
キャンプサイトは地ならしもされており、テントを張るには申し分のない整地がされている。
ところで立て看板には、くろんど池遊園地内は私有地です、という表記がある。
生駒市の公式サイトにもくろんど池は表記されているので公有地と思っていたが、実はこの辺り一帯は個人の所有物なのだろうか。
一方で生駒市の看板が立っており、生駒市の管理下にあることを示しているが、ちょっと謎の状態だ。
飯盒で調理をすることを飯盒炊爨(はんごうすいさん)というが、飯盒炊飯(はんごうすいはん)と書くが増えてきている。
矢田山自然の森の立て看板でも飯盒炊飯と表記されているが、こちらの看板もそうなっていた。
おそらくこのまま、この表記が一般的になってしまうのだろうか。
園内には浅香山部屋が大阪場所中に利用する稽古場所が設置されている。
ノボリには坂本克己と名前が記されているが、どうやらくろんど荘の経営者で、日本タクシーの会長をされている方のようだ。
大阪場所の巡業中に場所を提供しているということなのだと思うが、浅香山部屋は元大関魁皇の浅香山親方の部屋だ。
2014年にできたばかりの部屋なのでまだ関取(十両以上の力士)衆はいないようだが、巡業中の力士を生駒でも見学できるかもしれないので、興味深いという人も多いのではないだろうか。
公式サイトにはくろんど荘が大阪場所での宿舎と明記されているので、あるいはくろんど荘に問い合わせれば、相撲部屋の見学をさせてもらえるのかもしれない。
興味のある人は連絡をしてみてはいかがだろうか。
【施設データ】
名称:くろんど池
料金:入場無料
営業時間:施設により異なる
定休日:無し
所在地:奈良県生駒市高山町5035
駐車場:250台 土日祝800円
電話番号:0743-78-5151(くろんど荘)
目安所要時間:30分
Web:生駒市公式サイト
※所要時間の目安は生駒駅起点で普通乗用車を使った際の最短時間
コメント
いつ行っても閑散としていて南側の駐車場も閉鎖されており、市民が行きにくい場所となっている。
市民に無料開放してもっと市民に来てもらう工夫が必要ではないか。
確かに、あそこに公園があることを知っている市民も少ないでしょうね。。