法隆寺の前を通る25号線を、和食さとがある法隆寺東の交差点で南下すると、左手に一際おしゃれなカフェレストランが見えてくる。
リラクゼーションカフェ シャンドゥルールだ。
生駒からは168号線の平群バイバスを南下し、25号線を法隆寺の方に向かって行くと30分ほどでつくことができるので、道に迷うこともなく、わかり易い。
建物の裏手に、十分な数の駐車スペースもあり利用しやすいのが嬉しい。
ランチメニューは3種類でピザランチとパスタランチ、週替わりランチだ。
1280~1380円と、生駒の相場に比べてかなり安い。
選べるドリンクには、この値段でキャラメルマキアートやウインナーコーヒーだけでなく、ビールやワインまである。凄い。
お店にはテラス席もあり、暖かい日に食事を楽しめば気持ちよさそうだ。
この日も1組、テラス席でランチを頂いているお客さんがいた。
この場所に限りペット同伴OKになっており、画面奥の方には小さいながらもドッグランが整備されている。
リラクゼーションカフェというだけあって、色々な趣向が施されておりお客さんを歓待しようというオーナーの姿勢が伺える。
パスタランチ・ピザランチともにサラダとスープから始まり、パスタコースにはおかわり自由のパンもついてくる。
フォカッチャのようにパスタと一緒に食べるためのものだと思うが、小麦の質感と香りがよく感じられる美味しいパンだ。
サラダはシャキシャキしており、ドレッシングも美味い。
素材の味を素直に楽しめる、当り前のようだがそれが伝わる良い食材を使っているのだろう。
ピザ生地はもちもちタイプ。
こちらも小麦の質感が感じられる、とても美味しい生地だ。
こういうよくできた生地は、具だくさんにすると台無しだ。
チーズと少しばかりのトッピングでシンプルに頂きたいが、そのような構成になっているのが嬉しい。
写真は照り焼きチキンとマルゲリータだが、どちらもごまかしなしのシンプルなものだけに、しっかりと素材を選び、まじめに作っていることがよく伝わるひと品だ。
パスタはボンゴレ。
トマトと相性がいいアサリの出汁がしっかりとスープに出ており、いかにもイタリアンといったシンプルで飽きのこない味に仕上がっている。
イタリアンと言えば、ごてごてした生クリームやチーズをたっぷり使った調理方法をイメージする事が多いものだが、シンプルに素材の味を引き出すことを目指す学園前のBenvenuto(ベンベヌート)のような店が、最近増えてきているようだ。
こちらの店も、そのような方針でやっているようだが、素材をしっかりと選び抜き、素材の味を引き出す調理で食事を頂くと、やはり日本人好みの味とはこういうものだと改めて実感する。
食後のデザートのシフォンケーキはシンプルだが、飲み物が嬉しい。
イタリアンカフェだけあってドリンクに力を入れているのは間違いないだろうが、ランチのオマケについてくるクオリティではない。
写真はチョコマキアートにトロピカルマンゴー、ウインナーコーヒーだが、トロピカルマンゴーは市販品の良くあるサラサラのマンゴー風ジュースではない。
果肉の風味が感じられるドロドロタイプのマンゴージュースで、有名百貨店などで1パック500円以下では売られていないようなジュースだ。
こんなところにも力を入れている事に驚かされた。
こちらのお店では、カフェの横にエステが併設されている。
そのため正直、片手間でやっているだけの簡単なカフェだと思って訪問した。
1280円という値段もあり、大したものが頂けるはずがないと思っていたが、いずれも良い意味で期待を裏切ってくれた。
聞けばパン生地やピザ生地、ドレッシングやパスタソースも全て手作りで、添加物を一切使わず作っているそうだ。
そのような料理をこの値段で提供できるものかと驚いたが、きっとエステとの相乗効果で利益を出しているのだろうか。
そう思うと、安いランチだけ頂いて帰るのが気が引ける思いがしたが、またディナーでも利用させて貰おうと思うので勘弁してもらいたい。
まだ30歳手前(2017年現在)の若いシェフが作る料理はどれも心尽くしが感じられて美味しいが、それ以上に接客にも、お客さんに気持ちよく過ごして欲しいという想いがこもっており全てが気持ちのよい店だった。
コストパフォーマンスも抜群で、生駒郡斑鳩町の、生駒市から車で30分かかる場所にあるお店だが、このお店のランチを目当てにして訪れる価値は十分にありそうだ。
【店舗データ】
店名:シャンドゥルール
所在地:生駒郡斑鳩町興留5-5-22
定休日:月曜日(祝日の際は営業)
TEL:0745-75-4534
営業時間 :8:00~22:00
駐車場:12台(十分有り)
子供連れ:OK(歓迎)
Webサイト:http://cafe-chandeleur.com/