天理市からミシュランガイド2017の特別版に選出されたうなぎ料理専門店「みしまや」。
ランチ時にはいつもお客さんで溢れ、持ち帰り対応メニューも充実しており、かなりの人気店だ。
うなぎといえば大和郡山の「うなぎ川はら」や「うなぎ大門」、奈良市富雄の「うなぎの豊川」を連想する生駒・奈良市民が多いと思うが、こちらのお店は名阪国道天理インターから5分ほどで、生駒からでも車で30分ほどで行くことができる。
駐車場も広く、13時を過ぎると待たずに頂けることもあるので、ピーク時を外してランチに出掛けると良いだろう。
生駒市・奈良市からは国道169号線をひたすら南下していき、天理インターを2kmほど過ぎたところ、麺場力皇を更に過ぎて500mほど行ったところの進行方向左側にお店がある。
画像はお店の南側から奈良市の方に向かい撮影したものだ。
お店の奈良市寄りの方にも鋭角に切れ込んだ駐車場があるが、この駐車場、相当入れにくく、それ以上に出庫が相当困難で往生する。
店を通り過ぎた南側の左手には、画像のように広々とした駐車場があるので、間違ってもお店の北側、奈良市側には車を駐めないほうが良い。
本当にヤメたほうが良い。
精華町にある日本料理店、閑清居のうな丼は国産うなぎ丸々1匹を使っているのに1980円と冗談みたいな価格だが、みしまやも負けてはいない。
うなぎ半分を使った並丼が1400円、3/4を使った上丼が1800円、1匹丸々使った特上丼が2300円だ。
うなぎ川はらが鰻1/2匹のうな丼で1970円であることを考えると、こちらもかなりコスパが高い。
上丼で余った中途半端な1/4はどうするのか気になるところだが、うなぎ定食などについてくる「う巻」や単品メニューの「うざく」などに化けるのだろう。
こちらのお店では、季節によって使用されるうなぎの産地が変わるが、多くの場合は鹿児島産であるようだ。
炭ではなくガスで焼くため、提供が早くお客さんの回転も早い。
提供時間の速さをみると、おそらく注文を受けてから捌くというわけではなく、すでに捌いてある鰻に焼きを入れているのではないだろうか。
そのあたりは、目の前で捌いてくれる大門には及ばないかもしれないが、正直上火で丁寧に焼く限り、ガス調理というのは余り減点評価にならない。
むしろ、未熟な職人が炭で焼いた鰻はまるで干物のように水分が失われ、ふっくらした身のほこほこ感がまるで無くなる悲惨な代物になり、残念ながら川はらでは、たまにそういう日がある。
当たりハズレがなく安定して美味しく頂くには、上火のガス火でも十分だ。
上が特上丼2300円で、下がひつまぶしセット2700円。いずれも税込みだ。
閑清居のウナギのように、丸々1匹がどーんと乗っているうな丼はやはり壮観でテンションがあがる。
付け合せにきゅうりの梅肉和えとうざくがついており、お吸い物は大きな肝がごろりと入った肝吸い。
ひつまぶしセットはやはり鰻1匹分に大きなう巻と肝吸い、フルーツがついてくる。
なお、注文をしなかった小さな子供にも肝吸いをサービスで付けてくれた。
このようなさり気ないサービスは、本当に嬉しい。
うなぎの焼き方は、関西風と言えば関西風なのだが、ちょっと独特だ。
パリッとした皮目の香ばしさを感じさせるのだが、それよりは身のふっくら感を重視している。
非常に薄い表面だけをパリッとさせて、すぐに焼きをやめたような食感を感じさせる。
弱火でゆっくり火を通し、最後に強火でさっと皮を炙ったような感じ、とでも言うのだろうか。
実際にそのような調理法をしているのかは不明だが、イメージとしてはそのような感じだ。
関西風の良さを出しつつ、関東風の、蒸して身をとろりとさせた食感に近い味も再現している焼き具合と言っていいだろう。
比較をすると、皮のパリパリ感では、
川はら>大門>みしまや
身のふっくら感で言うとこの逆、
みしまや>大門>川はら
どの味を気に入るか、美味いと思うかは個人の好みで、その日の体調や気候でも、変わってきそうだ。
コスパも非常に高く、脂の旨味と身のふっくら感、そして関西風のパリッとした皮の旨味を堪能させてくれる「うなぎみしまや」。
こちらも、ミシュランガイド調査員お勧めのお店として期待し訪問しても、その期待を裏切らない味とクオリティでお客さんを迎えてくれるだろう。
【店舗データ】
店名:うなぎ みしまや
所在地:天理市三島町120
定休日:木曜日
TEL:0743-62-0902
営業時間 :11:00~20:00
駐車場:有り(ピーク時には一杯のことも)
子供連れ:OK
Webサイト:無し