阪奈道路宝来インターを降りてすぐのところ。
高架部分になっている阪奈道路の下のあたりに、ログハウス風のおしゃれな洋食のお店がある。
ログ・キャビンだ。
左手に見えるのが、阪奈道路宝来インターから奈良公園の方に向かう高架橋の道路で、画面の奥が奈良公園方面になる。
もう随分以前になるが、この高架道路が無く、奈良公園方面へはこの下道しか無かった頃にはかなり目立っていた店なのだが、高架道路の出現で一気に「旧道沿い」のような感じになってしまった。
しかしそれでも、常連客を中心に賑わっている人気のお店である。
なお駐車場だが、建物に向かって画面右手に5台分ほど用意されており、特に迷うことはないだろう。
民家の駐車場のようにも見えるかもしれないが、お店の駐車場なので安心して欲しい。
店内は完全に、アメリカ西部劇の世界であり、店主のこだわりが感じられる。
こちらがメニューだが、明らかにアメリカンスタイルを意識した内容になっている。
そして、率直に言って価格だけを見ると高い。
強気の値段である。
しかし、素材にこだわってしっかりした美味しいものを作ろうと思ったら本来、これくらいの値段がしても当たり前なので、値段だけで判断することはできない。
大事なことは、頂いたものが価格相応のものであるのかだ。
なおメニューには、平日昼間でもランチメニューはなく、全曜日・時間共通となっている。
この日頂いたのは、上がカントリーセットのハンバーグとエビフライ1680円、下がシーフードピッツア8インチ1500円、いずれも税込みの値段だ。
なおエビフライは1匹に見えるが2匹ついている。
味のほうだが、カントリーセットのエビフライ。
なんとも不思議な味だ。
味そのものは極めてオーソドックスなエビフライなのだが、一口頂いた瞬間に、もう遠い昔、年に数回しか連れて行ってもらえなかったデパート最上階で食べた、懐かしいエビフライを急に思い出した。
大人になって、エビフライを飽きるほど食べてきたが、こんな古い記憶が蘇ったのは正直初めてだ。
味なのか香りなのかよくわからないが、なにせ懐かしい味である。
きっと昔ながらのエビフライなのだろう、とても幸せな気持ちになった。
ハンバーグの方は、とても肉の存在感を感じる、どっしりとした素材の味が120%生きている美味しい逸品だ。
いかにも洋食屋のハンバーグであり、比べることが失礼なのは百も承知だが、ファミレスや形ばかりのハンバーグ専門店のFCチェーン店とは別物である。
ピザは、これまた8インチととても小さいのに1500円である。
しかし、たっぷりのピザにバランスの良い具のトッピングでとても満足度が高い。
口に広がる香りは、ナチュラルチーズ独特のものなのか、あるいはシーフードを事前にワインで炒めてから生地に乗せているのかも知れない。
ピザと言うよりも、チーズフォンデュを頂いているような、とても贅沢な満足感を与えてくれる一枚だ。
正直、料理以外で残念なことが無いわけではなかったが、料理そのものはとても満足感の高いお店であった。
阪奈道路宝来インターから先が高架になってから奈良に来た人は、おそらくこのお店のことを知らない人もいるだろう。
近くに行くことがあれば、一度足を運んでみてはいかがだろうか。
【店舗データ】
店名:ログ・キャビン
所在地:奈良市宝来3-11-1
定休日:水曜日
TEL:0742-46-5902
営業時間 :11:00~15:00 17:30~21:00
駐車場:店横5台(本文参照)
子供連れ:未確認
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