訪問するたびにメニューも味も大幅に変わる、東生駒・菜畑にあるラーメン店の麺一望。
以前にも記事にしたことがあるが、今回の訪問でもまた大幅に内容が変わっていたので新記事で書き直すことにした。
なおこのお店は2014年3月にオープンしたのだが、オープンから数日で訪問した時が一番美味しかった。
それ以降、訪問するたびに味が変わり、一時期はスープが既製品のような味に変わったこともあって半年ほど足が遠のいていたのだが、久しぶりの訪問である。
久しぶりに訪問したらメニューが濃度別に変わっていたので意表を突かれる。
まるでまりお流ラーメンのようだが、ここの店主は本当に研究熱心だ。
裏目に出ることも多かったような気がするが、この仕事に対する情熱は本物だ。
なおチャーシューも、今まではレア一辺倒だったが、焼きとレアどちらか、もしくはその両方が選べるメニュー構成に変わっている。
白とんこつなど、開店当初の頃を思わせるメニューも復活している。
上が極とんこつラーメン(濃厚度8)で、下が魚介とんこつ(濃厚度4)だ。
レアチャーシューと焼きチャーシューの見た目も美しい。
野菜の彩りも見た目に華やかで気分を盛り上げてくれる。
早速極とんこつを頂いてみる。
・・・美味い。
なんというか、いい意味で意表を突かれた。
何度か訪問しガッカリすることが続いていただけに、開店当初の頃のようなしっかりと作り込んだスープの味を感じられる味に仕上がっていたことに驚いてしまった。
なかなかの濃厚さ加減なスープだが、ドロついている割にはあっさりしている。
何よりも美味いのが、もっちりした全粒粉の太麺だ。
このお店の売りは、やはり開店当初から続くこの全粒粉の麺であろう。
濃厚な豚骨スープとの相性も抜群によい。
しかし、全体になんとなく天下一品っぽさを感じる。
麺はともかく、スープの味が何かに似ていると思ったが、少し醤油の風味を強くした天下一品のスープに食感がそっくりだ。
最もあちらはとんこつではなく鳥メインなので、全然違いそうなものだが、逆に麺一望のスープにはとんこつ臭さが全く無いので、そのすっきり感が豚骨ラーメンを思わせない。
天下一品のラーメンが好きなら、この極豚骨はきっと気にいるだろう。
一方で、魚介豚骨(濃厚度4)だが、こちらはせっかくのお店の売りである全粒粉太麺をつかっていない。
博多ラーメンのような細麺であり、モチモチ感がなく、博多ラーメンの様なシャッキリ感も弱い麺だ。
またスープも、魚介豚骨というよりもサラサラの豚骨スープに魚粉を混ぜた作りで、魚粉を混ぜれば魚介ラーメンという安直さは残念だ。
研究熱心でバリエーションが多い好感が持てる若いオーナーなのだが、この味の構成は再検討の余地がありそうだ。
とはいえ、いつもメニューを見直し、訪問するたびに新味を出してくるオーナーのことだ。
きっとさらに美味しいラーメンに発展させてくれるだろう。
【店舗データ】
店名:一望(ichibou)
所在地:生駒市東生駒1-535
定休日:月曜日(祝日の場合、翌日に振替え)
TEL:0743-20-8029
営業時間 :11:30~14:30 18:30~22:00
駐車場:店前3台他近隣に数台
子供連れ:OK
Webサイト:-