カレー・インド料理 プラーナ (praana)|奈良・あやめ池

ミシュランガイド2017年特別版(調査員推奨のお店)に選ばれた、近鉄菖蒲池駅すぐ目の前にあるインドカレー・インド料理専門店のプラーナ。

駅からは徒歩1分以内なので遠方からであれば電車でも便利だが、お店の目の前が時間貸しの駐車場(コインパーキング)になっており、駐車可能台数も多いのでそちらを利用したら便利だ。

なおコインパーキングを利用すれば代金から100円を引いてくれるので、お会計の時には必ず伝えるようにしよう。

カレーは単品各種もあるが、3種類のカレーを楽しめるプラーナコースが一番人気だ。

訪問した日はバターチキンカリーとラムキーママサラ、サンバル(インド豆と菜の花のスープカレー)であった。

ビリヤニセットは要予約のコースで、店主いわく、ビリヤニと呼ばれる世界三大炊き込みご飯をメインにしたコースであるとのこと。

ちなみに後2つはパエリヤと松茸ご飯と、松茸ご飯を西洋人が理解できるのかにわかに信じがたい「三大炊き込みご飯」だが、ネットで調べてみると確かにそのように定義する記事が多数見つかった。

西洋では、松茸のことを「軍人が2週間交換しなかった靴下の匂い」などとメチャメチャな言われようの、日本人しか愛さない食材だと思っていたのだが、まだまだ世界には知らないことが多そうだ。

体に優しい自然派の調理と食材を心がける店主のこだわりは、店の内装にも表れている。

吉野杉や吉野桧を贅沢に使った店内は座っているだけで心地よさを感じる。

京都のインド料理店で修行を積み、菖蒲池で独立をした店主だが、奈良が地元なのだろうか。

飲食店のデザインコンペで奈良県から優秀賞を獲得したとのことだ。

なお席は、カウンター4人、別に3人掛けカウンター、6人掛けテーブル、2人掛けテーブルになっている。

人気店なので、特に土日は予約を取ってから訪問したほうが良い。

上からプラーナセット、チキンフレッシュカリー、ジンガマサラ(海老のスパイシーカレー)だ。

お米は黒米とインド産緑豆をブレンドした独特のものを使用している。

プラーナセットのバターチキンカリーとラムキーママサラはドロっとした馴染み深いカレーだが、チキンフレッシュカリーとジンガマサラはサラサラのスープカレータイプ。

バターカレーはとにかくバターの味と香りが濃厚で、マイルドなのにコクが有り、スパーシーなのに優しく頂ける絶品のカレーだ。

カレーの持つ美味さと魅力をこの一皿が雄弁に語っている。

さすがに看板商品だけあって、これは旨い。

ラムキーママサラはラムの持つ独特の旨味と香りが一気に口の中に広がるが、その旨味を引き立てるスパイスとあいまって、ラムの臭みをむしろ魅力的な香りに変えてくれて、癖になる味だ。

これも、スパイスの使い方として見事だ。

チキンフレッシュカリーとジンガマサラは共に、チキンと海老のそれぞれの素材が完全に活きている。

バターチキンカレーとも共通するが、こちらのお店のカレーはどれも平面的ではなくとても立体的であることに驚く。

つまり、具材に使われているスパイスや素材が全て、元の味を保ったままで調和し、カレーとして存在している。

日本の家庭で食べるカレーのように、カレー味で全てを上塗りしているのではなく、素材とスパイスが独立して存在し、一つ一つの素材を味わうためにスパイスが存在すると言うべきだろうか。

生姜ですら、カレーの中でスパイスの一つとして存在感を発揮しており、頂いていると不意に、生姜のピリッとした刺激が心地よく舌を刺激してくる。

メニューは全て、注文してから出てくるまで結構な時間がかかる。

おそらく注文を受けてからスパイスをミックスし、素材と合わえているのだろう。

本来のインド料理とはそういうものなのかもしれないが、日本のカレーとは一線を画する料理だ。

フレッシュなスパイスと素材を全て個別の素材感を感じながら頂ける、とても素敵なカリー料理だった。

なおお店では、辛いものが苦手な人のためにスパイスの調合をアレンジしてくれるサービスもしている。

好みに応じていろいろと聞いてくれるので、その日の気分で相談してみても楽しめるだろう。

【店舗データ】

店名:プラーナ (praana)   

所在地:奈良市あやめ池南2-1-48 

定休日:月曜日・第2火曜日   

TEL:0742-43-3216       

営業時間 :11:30〜15:00 18:00〜22:00 

駐車場:無し(本文参照)   

子供連れ:OK         

Webサイト:公式FACEBOOK   

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