秋の大茶盛式|奈良西大寺・イベント

近鉄の主要駅名になっているせいか、どうしてもお寺の名前より駅名として連想される事が多い西大寺。

大仏で有名な東大寺に対し、孝謙上皇の命により765年に建立された歴史ある寺院で、真言律宗の総本山だ。

その西大寺では毎年、春と秋の大茶会盛式が開催されているが、NHKなどの地域ニュースで流される定番イベントなので知っている人も多いだろう。

この大茶会、その興りは西大寺復興を果たした中興の祖である叡尊上人が始めたもの。

叡尊上人は1201年に今の大和郡山市に生まれた高僧で、非人と呼ばれる当時の最下層民から天皇まで、相手の身分にとらわれず広く教えを授け、仏教による救済を実践したことで知られる。

なお西大寺の宗派は前述の通り真言律宗だが、これは空海が開祖であることで知られる真言宗から独立した宗派であり、生駒市にある大本山宝山寺、奈良市にある海龍王寺や不退寺も真言律宗の寺として西大寺とともに同宗派の教えを守っている。

宝山寺と西大寺が同じ宗派の主要寺院同士であることは意外に知られていないので、知ると驚く人も多い。

さて、そんな背景を持つ西大寺だが、秋の大茶盛式が開催されるのは2017年10月8日 で時間は9:00~15:30まで。

通常拝服料は1人1,000円だが、春と秋の大茶盛式は3000円となる。

一人では抱えきれないような大茶碗でお茶を頂く豪快なイベントだが、叡尊がこの茶会を始めた目的は「一味和合」。

一味和合とはその場にいるそれぞれが、それぞれの茶碗でお茶を頂くのではなく、同じ茶碗に盛られた同じ味を共有することで和合し、それぞれの距離を近くしようという考え方だ。

大きな茶碗にも意味があり、皆で助け合いお茶を拝服することで、それぞれの絆を高め合う目的がある。

西大寺を再興し、多くの人たちを救済したことで知られる叡尊上人は、生涯に渡りこの一味和合という考え方を大事にし、実践した。

その考えが今に残り、伝統行事として息づいているのがこの西大寺の大茶盛式であるのだが、そう思うとまた、あのどこか奇抜なイベントも違った見え方になってくるのではないだろうか。

機会があればぜひ、鎌倉時代の高僧叡尊に思いを馳せながら、大茶会に参加してみるのも良いかもしれない。

【イベントデータ】

名称:秋の大茶盛式       

開催場所:西大寺(奈良市)   

所在地:奈良市西大寺芝町1-1-5  

開催日:2017年10月8日(日)   

開催時間:9:00~15:30     

問合せ先:0742-45-4700(西大寺) 

料金:拝服料3000円       

駐車場:有り(1時間300円~)   

目安所要時間:20分        

Web:西大寺大茶盛式公式Webサイト 

※所要時間の目安は生駒駅から普通乗用車を使った際の最短時間

※写真は全てイメージ

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク