関西人にとっての身近なスキー場、びわ湖バレイ。
雪不足になることが多い近年のスキー場においても、比較的降雪量に恵まれる関西の定番スキー場だが、春先から晩秋にかけてはグリーンシーズン営業を行い、見渡す限りの緑と琵琶湖の絶景を堪能することができる。
スキー人気が低迷している昨今のレジャー状況においては、むしろ夏場のグリーンシーズン営業の時期のほうが混雑する傾向にあるようだ。
びわ湖バレイは頂上部が標高1100mの高地にあり、麓とは全く環境が違う。
2017年3月末の時点ではまだ100cm近い積雪があり、気温は日中でも氷点下だ。夏場のうだるように暑い日に遊びにくと、山頂は秋を感じさせる気持ちのいい気候でほっとする。
体感的に、麓のゴンドラ駅とは10度近い温度の差があるように思われる。
入場料などは必要ないので、自分の足で頂上まで登れば基本的に無料で遊べるが、上級ハイカーでない限り厳しいので通常は乗り合いのロープウェイで頂上まで行く。
料金は大人で往復2200円。
もう20年以上前になるだろうか、ここにはロープウェイの継ぎ目に差し掛かると激しく揺れる、かなり老朽化した4人乗りの小さなロープウェイが掛けられていた。
風でも大きく揺れる上に、このロープウェイは切り立った峡谷の上を通過するので相当な恐怖を感じるものだった。
何の気休めか、当時、峡谷部分にはロープウェイの下の方にネットが張られていたが、ゴンドラが落下する可能性を考えているのかと、逆に恐怖をかき立てるものでしかなかった。
さらに年配の人には、カーレーターという聞きなれない乗り物が運行されていたことを記憶している人も居るかもしれない。
今となっては歴史の一コマだが、カーレーターで検索するといろいろ出てくるので興味のある人は探してみて欲しい。
頂上部ではハイキングを楽しみお弁当を広げるだけでも十分楽しめるが、ビュッフェランチが楽しめるレストランや温泉施設もある。
頂上駅併設のレストランにある「琵琶湖テラス」はこれ以上無い琵琶湖の絶景を楽しみながらカフェメニューを頂けるのでお勧めだ。
スカイウォーカーやジップラインといった、ロープ1本で木々の間を滑空するアクティビティやアトラクションなどもあり、子供から大人まで楽しめる。
4月には1.5kmの桜並木が満開を迎え、麓より1ヶ月遅いお花見を楽しめるのも魅力だ。
生駒・奈良からは近いとはいえないレジャーだが、日帰りのレジャーとして朝に家を出れば1日楽しめる。夜は、創業120余年の近江牛の名店・かど萬(大津市)ですき焼きを頂いて帰れば大満足のレジャーコースだ。
公共交通機関で行けないこともないが、場所がら生駒からは自家用車で行くことを強くお勧めする。その際は、飲酒運転だけはしないようにくれぐれも注意して欲しい。
【施設データ】
名称:びわ湖バレイ(グリーンシーズン)
料金:大人2,200円 小学生900円 3歳以上500円
※料金はロープウェイ往復のもので入場料は無料
運行時間:9:30~17:00(時期により多少変わる)
定休日:不定休(お出かけ前に公式サイト要チェック)
所在地:滋賀県大津市木戸1547-1
駐車場:有り(繁忙期には手狭)
電話番号:077-592-1155
目安所要時間:100分
Web:http://www.biwako-valley.com/
※所要時間の目安は生駒駅起点で自家用車を使った際の最短時間
※写真は全てイメージ