神戸市のポートアイランド地区にある、神戸どうぶつ王国。
2013年に、前身に当たる神戸花鳥園が民事再生法の適用を申請し事業の立て直しが開始された施設だが、施設がリニューアルされてからはとても楽しい、他ではなかなかできない貴重な体験ができる施設に生まれ変わった。
花と鳥をメインにした動物のテーマパークというコンセプトは変わらないが、何よりも動物との距離がとても近い。
というより、触れる動物もいる。
北海道の旭山動物園が、動きのない動物ではなく「行動展示」と呼ばれる、動いている動物が見学できる動物園に生まれ変わってから全国的な観光名所になったが、こちらのテーマパークは更に踏み込み、一部の動物に触れることが出来るのが最大の売りだ。
逆に言うと、小さな子供に怪我をさせたり、害を及ぼす恐れがある動物以外に絞り、極めて近い距離感で動物と遊べる施設を作り上げたといえるだろう。
サーバルキャットやレッサーパンダなど、一部の動物はさすがに触ることは出来ないが、それでも、一般動物園に比べ、動物たちとの距離の近さにきっと驚くことだろう。
園内では突然目の前を、放し飼いになっている巨大なモモイロペリカンが羽ばたいて飛び去っていくこともある。
アルカパの毛並みは想像以上にモフモフでふわふわだ。
マンチカン(猫)やフレミッシュジャイアント(うさぎ)はそのまま連れて帰りたくなるかわいさだ。
他にも多数の動物がおり、詳細は公式サイトを確認してほしいが、この施設の最大の売りは猛禽類の狩りを見学できるイベントだ。
園内の広い一角で、いろいろな猛禽類を観客の頭すれすれの高さで飛ばしてくれて、エサの空中キャッチなどをみせてくれる。目の前をすごい勢いで飛ぶハゲワシやはやぶさの羽音と風圧は圧巻だ。
いつも大人気のイベントなので、最前線で見たい場合は30分ほど前から待つ必要があるので注意をして欲しい。
花鳥園の時代に訪問し、再訪していない人がいればぜひもう一度訪れて欲しい。
生駒や奈良からは、第二阪奈有料道路と阪神高速を通るので少し交通費が掛かるが、その価値があるとても楽しいテーマパークだ。
年間パスポートを発行しているので、恐らく何度も訪れるリピータがいるのだと思うが、それも納得できる施設になっている。
日帰りでももちろん良いが、有馬温泉もすぐ近くなので、温泉に泊まった翌日に神戸どうぶつ王国で遊んで帰るという近隣レジャーのルートとして検討してはどうだろうか。
【施設データ】
名称:神戸どうぶつ王国
料金:大人1500円 子供800円 4・5歳300円
開園時間:10:30~17:00(土日祝17:30)
定休日:木曜日(祝日・繁忙期は営業)
所在地: 神戸市中央区港島南町7-1-9
駐車場:2000台(駐車代500円要)
電話番号:078-302-8899
目安所要時間:70分
※所要時間の目安は生駒駅起点で自家用車を使った際の最短時間
※画像は全てイメージ