大和郡山にある海転寿司、丸忠だ。
回転寿司ではなく海転寿司と書いてかいてんずし、と読ませる。
(しかし公式サイトのURL文字列はなぜかumitenになっている・・・)
海のない奈良で海が回るのも不思議な気がするが、本店は愛知県を中心に持ち帰りずしも経営している回転寿司の店である。
大和郡山のイオンにある魚河岸も同じ会社が経営している。
ブランドによって名前を使い分けているのだと思うが、どちらの店もメニュー構成・値段ともにほとんど違いはない。
100円の回転寿司に比べればもちろん高価だが、その価値があるネタが頂ける。
特に鯛は、味が一番落ちる初夏の時期でも仕入先を厳選しているのだろう。美味しい鯛が頂けるので、鯛好きな人にとって嬉しい店だ。
季節感のあるネタを日替わりで仕入れており、定番メニュー以外の季節メニューは毎日書き変わって提供されている。
随分昔は2レーン回して大量の皿が回っていたのだが、今では動いているレーンは1つになって、かつネタが回っていることはほとんどない。
食べたいものをその場で握ってもらう、板前寿司状態になっている。
アピタ大和郡山ではテナントの撤退が続いており、以前ほど人の賑わいがないので恐らくお客さんが減った影響だと思うが、こちらの店は昼時にはボックス席が満員になることもあり、頑張っている。
美味しい寿司を手軽に頂ける良い店なので、頑張って欲しい。
桜鯛の時期は特に美味しい鯛を頂ける。
脂の乗りも良いが、鯛らしい甘い香りが鼻に抜けるのが心地よい。
皮ぎしはコリコリした歯ざわりで、新鮮な鯛を使っていることがわかる。
活き白ミル貝など、他には無い貝類も充実しており嬉しい。
ヒラメはそのままでも美味しく頂けるが、柚子おろしをたっぷり乗せて頂くことも出来る。
白身の魚に山盛り柚子おろしは淡白な味を損なうようだが、意外に合う。
活き北寄貝はヒモも余さず頂ける。
季節限定の、宮城県のブランド銀鮭である桜銀も入荷していた。
銀鮭を生で頂くことはほとんど無く、回転寿司で出てくるネタではないので嬉しい。
生タコは皮をはいだ実の部分だけで頂ける。
寿司ネタの中でも特に淡白で、シャリの味を味わうにはこのネタが一番かもしれない。
お茶を飲んでホッと一息つきたくなる。
大トロやウニ、トロ鉄火といった高級ネタも美味しい。
特にウニは、高級系の回転寿司でもミョウバンが大量に入っている苦いネタが出てくることもあるが、こちらのお店ではウニらしい甘く濃厚なネタで期待裏切らない。
最後はやはり、後味に余韻が残る濃厚なネタで締めたい。
お酒無しで大人の予算は1人3000円と言ったところだ。
板前寿司に比べると格安だが、ネタは定番から季節もの、レアなものまで扱っているのでコストパフォーマンスはとても高い店といえるだろう。
生駒には最近、壱分町ににぎり長次郎ができたが、それでもやはり高級系回転寿司でコスパの良いお店はまだまだこれからなので、頑張って欲しい。
大和郡山まで車で30分ほど掛かるが、わざわざ出掛ける価値がある店なので機会があれば利用して欲しい。
【店舗データ】
店名:海転寿司 丸忠
所在地:大和郡山市田中町字宮西517番
定休日:無し
TEL:0743-52-8588
営業時間 :11:00~22:00
駐車場:アピタ駐車場(十分有り)
子供連れ:OK
Webサイト:http://www.maruchu-sushi.com/