奈良県生駒市の北田原町にある、グランドやプールも併設されているイモ山公園。
生駒市内で子供がサッカーや野球をやっている家庭なら、一度は訪れたことがあるスポーツ施設だ。
シルバー人材センターとエコパークも入居しており、官民共同の自然エネルギー発電所もここに設置されている。
そのせいか、このあたりは相当数の鉄塔が立ち並んでおり、雷雨の際などはどこかに雷が落ちるのではないかと恐怖を感じる。
公園を利用する際はこちらの駐車場に無料で止めることができる他、併設のプールは生駒市民であれば無料で利用できるのも嬉しい特典だ。
設置されている遊具はわずか3種類。
綱で出来たジャングルジムに滑り台、馬型の乗り物のみだ。
大したことないようにみえる小さな公園だが、天気のいい春先や気持ちのよい秋晴れの日には親子連れが数多く訪れ、お弁当を広げるなど楽しんでいる。
綱で出来たジャングルジムはいつも子供の歓声で溢れており、平和な時間が流れている。
芝生スペースが広がっているので、ダンボールでグラススキーを楽しむ子供もいる。
ボール遊びを禁じる立て看板などがないせいか、フライングディスク(フリスビー)やサッカーボールで遊んでいる子供たちも多い。
最近はどこの公園でもボール遊び禁止が明記されているので、ここで一生懸命遊んでいるということなのだろう。
すぐ横がイモ山公園グラウンドになっており、サッカーや野球の試合が行われているので、ボール遊び禁止にはし辛いという事なのかもしれない。
しかし、小さな子供もたくさん遊んでいる公園なので、ボールを使った遊びは十分慎重にするべきなことに変わりはない。
スポーツ施設なので清潔なトイレも完備されてる。
芝生でお弁当を広げ、何もしない休日を楽しむのも素敵な1日の過ごし方だ。
天気の良い休日にはいつも程よい数の親子連れで賑わっており、のんびりした時間が流れている。
ところで、この辺り一帯の町名は生駒市北田原町という。
イモ山町でもなければ生駒市の特産品がイモというわけでもない。
にも関わらずなぜかこの辺り一帯はイモ山と呼ばれ、写真のように国道163号線の町名を示す標識もイモ山になっている。
そればかりか、路線バスの停留所までイモ山だ。
しっかりとIMOYAMAと書かれている。
イモ山スポーツ施設前ではなく、しっかりとイモ山なのである。
名前の由来はどこを調べても出てこないが、同じ奈良県の吉野町には妹山(いもやま)と同じ音の山がある。
イモ山のように、山というよりこんもりした丘で、人々の信仰を集めてきた山なのだが何か関係があるのだろうか。
あるいは、岐阜県垂井には古事記に登場する天稚彦(アメノワカヒコ)伝説の喪山(もやま)とされる山がある。
標高40mほどのこんもりした丘で、円墳もしくは前方後円墳になっている山だ。
古事記と言えば712年、平城京(奈良)で編纂された日本最古の歴史書だが、その頃は奈良飛鳥地方が日本の政治経済の中心地。
天稚彦伝説では、神によって蹴飛ばされた喪屋(お葬式の際の待機所)が岐阜まで飛んでいき喪山になったとされているが、その喪山とは別の、蹴飛ばされる前に喪屋が設置されていた場所がここ、イモ山(異喪山)という説があるようだ。
いくらなんでも地名に喪は使えないので、やむを得ずカタカナ表記にしてイモ山になったということのようだ。
なおこのイモ山の名前の由来に関する説は、今勝手に考えたものなので間違っても信じてはいけない。
デタラメであり、大学のレポートなどで引用すると単位を失うことになるので注意して欲しい。
【公共機関データ】
名称:イモ山公園スポーツ施設
所在地:生駒市北田原町2476番地8
休館日:12月27日~1月5日
TEL:0743-78-4909
利用時間 :9時00~21時など
駐車場:エコパーク駐車場利用可能
Web:生駒市公式Webサイト