名実ともに生駒市の中心駅、近鉄生駒駅である。
近鉄奈良線、近鉄生駒線、近鉄けいはんな線(東大阪線)、近鉄生駒鋼索線(生駒ケーブル)が乗り入れているターミナル駅で、駅近くには生駒市で唯一と言っていいだろう、様々な商店やオフィスビルが立ち並んでいる。
生駒ケーブルは生駒駅構内から徒歩3分とすぐであり、事実上同じ駅だが、駅名は鳥居前駅と使い分けられている。
生駒駅は、通常の鉄道に加え地下鉄とケーブル線が1箇所に乗り入れている、実は日本唯一の駅として知られているのだが、ケーブルは鳥居前駅ではないか、という反論をされると地元人は悲しそうな顔をするのでやめて欲しい。
特に大阪から引っ越してきた人は、ケンカになる恐れもあるので要注意である。
生駒市の中核駅で市役所の最寄り駅でもあり、所在地も元町1丁目1番地1号と、名前からして生駒市の中心だ。
駅前には近鉄百貨店をはじめ、生駒にしては珍しく高級(そうな)分譲マンションも新築された。
駅周辺には居酒屋や寿司屋、イタリアンや和食の店がしのぎを削っているが、いかんせん1日の乗降客数は50000人に満たない、人口10万人余りの小都市である。
しかも大阪のベッドタウンで住人の多くは大阪に勤務しており、一杯飲みたい時は大阪で済ませて帰ってきてしまう人が多い。
そのため、それほど飲食店の数が多いというわけではなく、夜は22時くらいには閉めてしまう店も多いので、生駒駅周辺で夜のグルメを楽しもうと当てにしていたら、注意が必要だ。
駅周辺は駅北口再開発に伴い、清潔感あふれるきれいな駅ビルになった。
一方で、南側は地元人に愛されるぴっくり通り商店街を中心に、昔ながらの住人が多く居住しており、昔の生駒の風情が残っている。
駅前で長年に渡り愛されていたパレス温泉は残念なことになっているが、このあたりは昭和の雰囲気を残しており、再開発とは別の進化をしている。
昔ながらの生駒を楽しみがてら、散歩してみるのもいいだろう。
【駅データ】
名称:近鉄生駒駅(A17、G17、C27)
所在地:生駒市元町一丁目1-1
乗降客数:約49300人/日(2015年度)
ロータリー:狭いながらもあり(交通量を捌ける量ではない)
乗り継ぎ:バス・タクシー、ケーブル線
※乗降客数は11月10日の計測値で近鉄HP公式発表に依る