臥龍坊 (がりょうぼう/ウォロンファン)|富雄・台湾点心

ミシュランガイド特別版掲載店のランチが頂ける、世界の美食通が認めた富雄の台湾料理店・臥龍坊 (がりょうぼう/ウォロンファン)だ。

ところで、いきなりだがこの臥龍坊 。

早ければ2018年中にも閉店してしまうことになった。

正確には移転ということになるのだが、いずれにせよこの富雄を象徴するようなお店が、間もなくここから無くなってしまうことになる。

そのことは後述するとして、まずはお店と料理のご紹介だ。

富雄駅前商店街を良く利用するなら、この商店街に入ってすぐの黄色いお店を見たことがない人はいないだろう。

敢えて言葉を選ばずに言うと、小汚く狭く、入り口にはものが雑然と積まれており、予備知識のない人であればなかなか入店をためらう店構えである。

だがここが、ミシュランガイド2017特別版で掲載された台湾料理の名店だ。

その雑然さ、入り口や店の狭さと相まって、まるで台湾の屋台を思わせる雰囲気を醸し出す。

メニューは麺類から本格的な台湾料理、点心まで、わずか2人しか客が入れない店内で店主一人が作るお店とは思えない品数が並ぶ。

席の回転率とか客単価とか、そういった概念すら無いような、店主と1対1組の一期一会が楽しめるお店だ。

台湾人らしい陽気でおしゃべりな店主さんは、料理を作りながらもホスピタリティを忘れず、料理のことや美味しい食べ方のことを話し続ける。

「一番台湾らしい料理はどれですか?」と聞いても、

「私台湾人だから、全部台湾らしい料理ですよ!」とおどける。

なお店主さん、30歳まで台湾の南部高雄で暮らし、その後一念発起して日本に渡りお店を開いた経歴を持つ。

ところでなぜなぜ日本に来て、こんな小さなお店を開いたのか。

それは、「日本が大好きだからです」というストレートな答え。

ちなみに高雄は台湾の最南端に近い街だが、戦前は日本の海軍基地があったところだ。

もちろん台湾そのものも日本だったわけだが、当時はまだ店主さんは生まれていない。

ご両親が日本統治時代の学校教育を受けて育ち、日本語が話せ、日本統治時代を懐かしんで日本のことが大好きだという。

その影響を受けて日本が大好きになり、ついに日本に来てしまいお店を構え、さらにミシュランに選ばれるようになってしまったストーリーをもつ。

店主さんや店主のご両親が誇りに思い、愛してくれた日本が今、まだ日本にあるのかと思うと恥ずかしくなる思いだが、台湾の人のこういう思いは本当にありがたい。

ちなみに管理人は仕事でよく台湾に行くが、本当に台湾人にはこういう人が多く、くすぐったい気持ちになる。

その思いや期待に応えるためにも、背筋を伸ばさなければと考えさせられる。

さてこちら、上からご自慢の点心550円、乾麺(肉そぼろ和え麺)780円、担仔麺(シーフードの麺)780円だ。

点心は皮を破ってまずスープを頂き、その上に生姜を載せて頂くように、とのこと。

旨味のあるスープが溢れ、次に肉々しい餡と生姜の取り合わせがど定番の台湾点心を楽しませてくれる。

肉そぼろ和え麺は、いかにも台湾の味わいだ。

少しピリ辛で、麺は日本のようなコシのあるラーメンの麺ではない。

台湾の屋台でよく頂ける、柔らかいソフト麺のような味わいである。

食べ進めていくと辛さで舌がやられてくるが、テーブル備え付けのお酢を少しづつ追加していくと、味わいがマイルドになり最後までしっかりと手が伸びる。

シーフードの麺は、醤油ベースに海老の味と香りが凄い。

聞けばこの一杯に海老4匹分から出汁をとっているとのことだ。

トッピングの海老と併せて6匹である。

なおこのエビ、スーパーで売っているような安物の海老ではない、近鉄百貨店で売っているような美味しい車海老だろう。

えび味噌も一緒に叩き込んで作っているようで、濃厚なコクと味わいが楽しめる。

見た目は屋台クオリティが、素材に誠実な店主のお人柄が出ている料理だ。

ミシュランに選ばれたのはやはり伊達じゃない。

さて、冒頭に記載した臥龍坊の閉店(移転)についての話だ。

上記画像、それに移転の話は店主さんの許可を得て掲載しているが、新しいお店は店主さんの自宅である。

2018年2月16日から既に、自宅をお店として改装し予約制でのみ営業しているそうだ。

店主さんの体は一つしか無いので、当然のことだが、自宅店舗に予約が入った時は富雄のお店は休みということになる。

今後は自宅店舗をメインにして、富雄のお店は長くとも2018年中に閉店。

早ければ夏にも閉めるという。

時期は未定だが、富雄がまた寂しくなりそうだ。

なお移転の理由だが、お客さんから良く、

「せっかく美味しい料理なのに、お店が狭くて友人に勧められない」

「大勢の人数で訪問できない」

と、より大きな店への移転を希望する意見を多く頂いていたので、決断したとのこと。

その新しい店舗の住所は、奈良市丸山1丁目1079-199、若草台である。
電話番号は0742-48-8556だ。

詳細な時期は未定だが、新生・臥龍坊の誕生に期待し、そして応援したい。

【店舗データ】

店名:臥龍坊          

所在地:奈良市富雄元町2-5-20  

定休日:水曜日         

TEL:0742-48-8556      

営業時間 :11:30~20:30    

駐車場:無し          

子供連れ:OK          

Webサイト:-         

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