奈良ではすっかりメジャーになったジャンルの泡立ちラーメン。
おそらく、富雄の人気ラーメン店みつ葉からこの流れが始まったものと思われるが、その源流は京都府城陽市のあっぱれ屋、みつ葉のご主人が修行したお店だ。
そして2013年にやすらぎの道にオープンしたふじ門製麺が鶏と豚、それに大量の真昆布の出汁で泡立ちラーメンを提供し一気に人気店になったが、そこで修行をしていた店主のご兄弟が暖簾分けを受け、2014年に開店したのがここ、暁製麺である。
場所はラーメン激戦区の奈良県田原本町。
国道24号線沿いは多くの名店と大手チェーン店が集まっているが、その中でもここ、暁製麺はいつも多くのお客さんで賑わう。
駐車場の数も席数も、店員さんの数も、修行元であるふじ門製麺より大きく、訪問しやすいのが特徴だ。
近くには鯛だしラーメンで有名なはなやまの暖簾分け店舗、ハナヤマZもあり、近くに行くといつもどちらに行くか迷ってしまう。
メニューだが、ふじ門製麺よりもいろいろとアレンジされたものが用意されている。
基本になるのは同じように魚介だしラーメン、鶏豚ラーメンだが、担々麺や五徳味噌ラーメンという変わり種も用意されており楽しい。
なお五徳味噌ラーメンは2018年3月現在で期間限定のようなので、すぐに無くなることが予想されるので注意してほしい。
価格帯も、ふじもん製麺とほとんど差はないようだ。
こちら、上が鶏豚出汁ラーメンで、下が替え玉の麺だ。
奥三河鶏の出汁を中心に、真昆布を加えたバランスの良い一杯に仕上がっている。
肝心の味だが、ふじもん製麺と全く同じで非常に旨い。
あっさりしているのに奥行きがあり、押し付けるような旨味ではなく追い掛けたくなるような、それでいて濃厚な旨味が口の中に広がる。
半熟煮玉子も絶妙のトロトロさで、箸で持つだけでとろけるチャーシューも、旨味が抜けておらずにいくらでも頂ける。
個性的な野菜のトッピングもスープに合っており、非常に美味しい。
麺の旨さも、改めてだが本当にできが良いのがふじ門製麺の特徴だ。
全粒粉の旨味と濃厚さを残しており、それでいて雑味がなくつるつるして喉越しが良い。
麺の出来は、奈良で確実にトップグループに属するだろう。
ところでこの訪問日、閉店間際の14時頃に入店したが、閉店準備中にメガネを掛けた男性が入ってきた。
・・・顔を拝見してすぐにわかった、オーナーである(笑)
ふじ門製麺の店主とうり二つだが、少し若く見える。
味だけでなくルックスもそっくりで、どこかほっこりする美味しい一杯であった。
【店舗データ】
店名:暁製麺
所在地:奈良県田原本町阪手138-3
定休日:水曜日
TEL:0744-39-9071
営業時間 :11:00~14:00 18:00~21:00
駐車場:10台程度
子供連れ:OK
Webサイト:店舗公式Webサイト