東生駒から坂を越え、帝塚山大学に向かう飲食店が立ち並ぶ地域に、お好み焼きの店・四季がある。
生駒市民であれば恐らく知っている人も多いかも知れないが、このお店は元々第二阪奈壱分インター近くの壱分町にあったお店だ。
前にここで営業していた女性が握る寿司の名店、鮨處ワサビが奈良市に移転した後、居抜きで入居した店である。
鮨處WASABIの時代は敷居の高いお店であり、どれだけ軽くつまんで軽く飲んでも、一人7000~8000円検討のお店であった。
当時の記憶が残っているせいか、なぜか気軽に入れないような気がする一方で、店主はきっと女性で、威勢はいいが優しい人に違いないという変な先入観があるお店である。
この場所に移転して2年ほどになるが、満を持しての訪問だ。
お好み焼きのお値段としてはそこそこ強気の値段設定である。
しかし、スピードメニューの各種おつまみを置いているところもなかなかわかっている店主だ。
お好み焼きは、店主がこのようなオープンキッチンの鉄板で焼き上げ、その後それぞれのテーブルに備え付けられた鉄板に持ってきてくれる寸法である。
ちなみに店主は、若くもなく女性でもない、コテコテの関西弁を喋るおっちゃんである。
WASABIの女性店主のイメージとは、180度逆であった・・・。
平日の昼間だと言うのに4席ある客席は満席だ。
しかも、後からまだ客が来て、満席だと断る始末であるが、その理由がわかった。
店主のお好み焼き(広島焼き)を作る姿勢がものすごく丁寧なのだ。
そのため、注文から出てくるまで15~20分かかるのである。
なおかつボリューミーな大きさなので、テーブルの回転が遅い。
周囲の客を見渡してその状況を察したので、すぐに食べられるであろう1品をまず注文し、空腹を満たすことにした。
上記はその時に注文したとん平焼き330円である。
タマゴ2個に豚バラ肉をカリカリに焼き上げ、甘辛のタレで味付けた絶妙のスピードメニューだ。
こちら、丁寧に焼き上げられた広島焼き(シーフード)1450円、トマトチーズ玉1100円である。
広島焼きは、大阪風で言うところのモダン焼きだ。
お好み焼きに焼きそば、と言いたいところだが、太麺でもっちりした麺が焼き込まれ、たっぷりのタマゴと共に焼き上げられる。
大阪のお好み焼きとは全く違う、粉物とはいえない食べ物だ。
食べごたえがどっしりの具に焼きそば、甘めのソースがマッチしており美味しい。
具はイカ、たこ、えびといったところだが、もやしも入っており野菜たっぷりで飽きさせることがない。
トマトチーズ玉は、なんとトマト缶1本が全部焼かれ、適度に熱が入った後にお好み焼きにのせられる。
これでもかと言わんばかりのチーズも凄い。
味わいは、どちらかと言うとお好み焼きというよりもピザである。
斬新なアイデアで美味い。
メニューは決して多くなく、価格も手頃とはいえない店だが、連日、いつも多くのお客さんで賑わっている理由が良く分かる料理だった。
美味しい。ただ、少し高いかもしれない。
東生駒価格ではあるが、ぜひ一度、機会があれば訪問してみてはいかがだろうか。
【店舗データ】
店名:お好み焼き広島焼 四季
所在地:生駒市東生駒1-506
定休日:火曜日
TEL:0743-25-5760
営業時間 :11:30~14:00 17:00~22:00
駐車場:裏に10台(共用)
子供連れ:OK
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