近鉄新大宮からほど近い場所、一筋路地を入ったところに2016年8月、新しいラーメン屋さんが開店した。
kichiken 楓だ。
今はなき塩ラーメンの名店、いごっその味を継ぐ店として知られている正統派塩ラーメンが看板の店である。
見た目も清潔感が有り、入り易い。
店舗に駐車場はないが、新大宮駅周辺の指定駐車場(Times)に車を駐め、グループで1000円以上飲食をすると、100円を割り引いてくれる。
なおその際、タイムス駐車場の精算機で発行できる駐車証明書を店に持って行く必要があるので注意して欲しい。
塩ラーメンの他に、鶏白湯ラーメンも売りにしているようだ。
他に味噌も取り入れ、いろいろと工夫をしているメニュー構成になっている。
値段設定は奈良の相場といったところか。
高くも無く、安くもないちょうどいい値頃感である。
こちら、上が塩ラーメンで下が鶏白湯である。
塩ラーメンは、真っ向勝負の正統派の味だ。
タマゴに至るまでハードボイルドで、昭和のラーメン屋を思わせるこだわりである。
正統派塩ラーメンに半熟煮玉子など邪道だと言わんばかりの堂々たる固茹で卵だ。
味はどこまでも優しく、昆布の旨味と優しい塩の旨味が強く感じられる一杯になっている。
野菜もネギともやしが山盛りで、昔ながらのラーメンの具だ。
これだけ野菜を入れても、味が薄まらずに美味しく頂けるのだから、旨味を濃厚に取っていることが良く分かる。
鶏白湯の方だが、こちらは丸鶏でとったような優しさに、もみじで濃厚さを加えたような構成になっている。
流行りの泡立ちラーメンで、こちらは一転、味は醤油味だ。
濃厚な鶏の旨味が感じられるが、正統派というよりも発展系のラーメンであり、一つの厨房で2つの全く異なる味を作るのは大変だろう。
下ごしらえもだいぶ苦労しているのではないだろうか。
全体として、やはりここでしか頂けない味は塩であるように思える。
塩ラーメンで最後まで飽きさせずに食べさせるのはなかなか難しいが、食べ疲れしないように柚子胡椒などで変化をつけるのも楽しい工夫だ。
訪問することがあれば、まずは塩ラーメンでお店の実力を試してみてはどうだろうか。
【店舗データ】
店名:キッチン楓
所在地:奈良市芝辻町2-11-15
定休日:日曜日
TEL:0742-36-3111
営業時間 :11:30~15:00 18:00~23:00
駐車場:本文参照
子供連れ:OK
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