境内に存在する数多くの燈籠が全て灯される、「中元万燈籠」のイベントが奈良公園・春日大社で開催される。
日時は2017年8月14日(月)、15日(火)で時間は19:00~21:30。
石燈籠や吊り燈籠など合計3000基全てに灯が入り、荘厳な春日大社の境内を仄かに映し出す姿は壮麗そのものの景色だ。
なお万燈籠とはたくさんの燈籠をさす言葉だが、この場合で言う中元は、お中元と同じ意味合いになる。
中元とは元々道教の考え方の一つで、1年に3つある3元(上元、中元、下元)の一つだ。
それぞれ道教の神様を祀り、燈籠に灯を灯すなど様々な行事を行い厄除け祈願を行う行事だが、日本ではこの考え方がお盆と一体となり、中元万燈籠のような行事に変化していった。
いわば、お盆の迎え火であり、送り火という考え方で、ご先祖様をお迎えしておもてなしする行事の一つと考えていいだろう。
理屈はそんなところだが、いずれにせよ春日大社が燈籠の光で優しくライトアップされる光景は1年に1回、この時にしか見られない貴重な光景だ。
観光客で混雑するのは必至だが、地元民なら気軽に足を運べる距離でもあるので、ぜひ足を運んでみたい。
なお回廊内を特別参拝する場合は500円の参拝料が掛かる。
また、3000円以上の初穂料で、自らも献燈することが可能になっているので、ご先祖様の迎え火として献灯するのも良いだろう。
最も古い燈籠は、1038年に藤原頼通が献灯したと伝えられている瑠璃燈籠なので、実に1000年近く前のものということになる。
気の遠くなるような悠久の歴史がある春日大社の万燈籠だが、その灯りに照らされて夏の夜の散歩など、風流な夕涼みに出かけてみてはいかがだろうか。
【イベントデータ】
名称:春日大社 中元万燈籠
開催場所:春日大社
所在地:奈良市春日野町160
年月日:2017年8月14日(月)、15日(日)
開催時間:19:00~21:30
問合せ先:0742-22-7788(春日大社)
料金:本文参照
駐車場:100台(1000円)
目安所要時間:35分
Web:春日大社公式Webサイト
※所要時間の目安は生駒駅から普通乗用車を使った際の最短時間
※写真は全てイメージ