奈良市西の京の近くにある、いのししラーメンで有名なら~めん仁だ。
閑静な住宅街の中にあるお店で、お好み焼き店から独立した店主が個性的なラーメンを出すことで知られる。
平日昼間でも近所の人やタクシーの運ちゃんが入れ替わりで来店し、地元で親しまれているお店であることがわかる。
お店の前の道路も決して広くないのだが、交通量がやたら多い。
画面の奥に走っていくと第二阪奈有料道路の方で、手前側だと麺屋BIBIRIまですぐ近くの場所だ。
西ノ京駅から歩いてもおそらく15分はかからないだろう。
値段設定は、基本になる醤油は結構割安感を感じるが、味のバリエーションによって値段がどんどんあがっていく。
その究極が、お店の看板でもあるぼたんラーメンだ。
猪の肉と骨を使い出汁を取ったラーメンで、1290円と堂々の価格設定である。
お店の基本になる醤油、それにバリエーションを変えて豚骨、そして看板であるぼたんラーメンを注文することにした。
上からぼたんラーメン、とんこつラーメン、醤油ラーメンだ。
ぼたんラーメンはピリ辛の味噌仕立てで、とにかく具だくさん。
しめじにキクラゲ、厚揚げ、ニラ、白菜、イノシシ肉と、まるでぼたん鍋である。
出汁を取っている猪はジビエではなく、吉野で飼育されている家畜種のもの。
麺は玉子の味がしっかりする卵麺だ。
猪肉は看板通り、確かに全く臭みがないがやや肉が固いので小さな子供に分け与えるのは難しい。
しかし、噛めば噛むほど肉の甘味が出てきて、とても旨い肉だ。
味噌ラーメンなので猪の出汁を感じられるか、といえば正直味噌味に上書きされているので難しい。
臭みのない肉なので、この骨で出汁を取って塩や醤油仕立てにすればさらに個性的なラーメンになるのではないだろうか。
とんこつと醤油の方であるが、こちらは誤解を恐れずに言うと、「寿がきや」ラーメンの味にソックリである。
特にとんこつのほうが、あの定期的に無性に食べたくなる寿がきやによく似ている。
あそこまで塩分の濃さはないが、基本的に魚粉の味が前面に来る味の構成になっており、旨味の広がりが同じパターンだ。
醤油の方も同様で、なるほど、ご近所さんを定期的に食べたくなる病に罹らせてしまっている味なのだろうと、妙に納得してしまう一杯だ。
駐車場はお店の前に3台あるが、平日でも埋まっていることが多い。
その際は、お店に向かって建物右側の空き地が共用の駐車場になっているようなので、お店の人に確認してから駐車するようにしよう。
【店舗データ】
店名:ら~めん仁
所在地:奈良市六条2-5-16
定休日:火曜日
TEL:0742-44-0585
営業時間 :11:30~23:00
駐車場:店前3台など
子供連れ:OK
Webサイト:-