奈良県橿原市にあるおふさ観音では、春のバラまつりが終わりを告げるころ、夏の風物詩である風鈴祭りが始まる。
なお、おふさ観音は橿原市小房町にあることからそう呼ばれるようになったが、正式名称は「高野山真言宗別格本山 観音寺」という。
3800種類4000株以上のバラの花を境内で育てていることから「バラのお寺」として知られるが、実は風鈴祭りのお寺としても有名だ。
毎年7月1日から8月31日までの夏の暑い盛りに、境内には日本各地から集められた2500もの風鈴が吊り下げられ、様々な音の競演を聴かせてくれる。
ガラス質、鉄質、陶器質、木質の風鈴などが夏の涼やかな風に吹かれ一斉に鳴り響くさまはとても幻想的であり、ちょっと他では味わうことのできないおふさ観音ならではの世界が広がっている。
また社務所前では、日本全国から集められた100種類近い風鈴の即売会も行われている。
一例では、地元奈良の奈良風鈴(ガラス質)、小田原風鈴や岩手南部風鈴(ともに鉄質)など日本を代表する主なものは一通り揃っており、こちらも買い物が楽しみだ。
その他期間中、おふさ観音の秘宝である「生き人形」の期間限定公開も行われており、本堂が公開されているのでこちらも興味があれば足を運ぶと良いだろう。
なおおふさ観音は、風鈴祭りを楽しめる社務所周辺へは無料で入場することができる。
(本堂を見学する時は300円の拝観料が必要)
わずかに咲き残っているバラと圧巻の風鈴たちの共演を楽しみに、夏のお参りでおふさ観音に足を運ぶのも風流で楽しそうだ。
【イベントデータ】
名称:おふさ観音風鈴祭り
開催場所:おふさ観音
所在地:橿原市小房町6−22
日時:2017年7月1日(土)~8月31日(木)
開催時間:7:00~16:30
問合せ先:0744-22-2212(おふさ観音)
料金:無料(本文参照)
駐車場:有り(無料)
目安所要時間:60分
※所要時間の目安は生駒駅から普通乗用車を使った際の最短時間
※写真は全てイメージ