ミシュランガイド2016年版で、奈良県のお店として初めてビブグルマンに選ばれた、うなぎの豊川。
店主が大病され長期休業(閉店)状態になり、営業再開後もなかなか安定的にお店が開いていることが期待できなかったが、2017年春以降では、定休日以外にお店が閉まっていることがなくなった。
奈良のうなぎ好き待望のうなぎの豊川、完全復活である。
お店はとりみ通り沿い、ラーメンの名店でこちらもミシュラン特別版掲載店であるみつ葉から10mほどの場所にある。
ちなみにお店の通り向かいには同じくミシュラン特別版に掲載されたラーメン店華山(はなやま)があり、とりみ通りを東に行った画像の奥にはこちらもミシュラン特別版掲載店である臥龍坊(ウォロンファン)があるなど、呆れるほどグルメな店が固まっている場所だ。
ちなみに豊川に駐車場はないが、画像の奥の右手側、富雄駅前パーキングに車を駐めて来店すると1時間分の駐車代300円をキャッシュバックしてくれる。
駐車券と引き換えなので、車に置いておかずお店に持っていくようにしよう。
うなぎ1匹を使ったうな重が税込みで2500円と、こちらのお店もリーズナブルに鰻を楽しめる。
ちなみに、うな重と蒲焼きごはんセットの違いは鰻がご飯にのっているか別皿で出るかの違いだ。
ご飯も、うな重はたっぷりのタレがかかっているが蒲焼きごはんセットは白飯で出てくる。
うなぎの蒲焼をおかずにご飯をいただくような形だ。
しかしテーブルには鰻のタレの小瓶があるので、手元でうな重のように頂くこともできる上に、白ご飯と鰻、タレご飯とうなぎの両方の食べ方を楽しみたい場合、蒲焼きごはんセットのほうが良いかもしれない。
しかし、満席状態の店内で周囲の注文に耳を傾けていても、100%の客がうな重であった。
上が蒲焼きごはんセットで下がうな重(うなぎ1匹)だ。
・・・美味い。本当に美味い。
鰻は関西風の焼き加減だが、パリパリ感は程々で、それよりもフワッとろの鰻の身がたまらなく美味い。
控えめなパリパリ感を通り抜けるとうなぎの脂がトロッと溶け出し、口の中に旨味がふわっと広がる。
テーブルには山椒のミルが置いてあるが、臭みが全く無く、味の邪魔になるので使わないほうが良いかもしれない。
鰻の旨さはよく知っているつもりだったが、豊川のうなぎは期待のはるかに上を行く。
豊川のうなぎを求めて県外からも多くの客が来るが、満足して帰ること間違いないだろう。
奈良観光のランチには、ならまちのおしゃれなカフェも良いかも知れないが、大阪のホテルに戻る途中、近鉄富雄駅で下車して豊川に行くべきだと勧めたくなるくらい、豊川の鰻はやはり美味い。
なお豊川では、多くのうなぎ料理の名店がそうであるように、注文を受けてからじっくりと焼き、タレにつけては焼き、という作業を繰り返すため提供されるまでに20分ほど時間がかかる。
そのため、少し時間に余裕があるランチを頂ける場合に訪問したほうが良さそうだ。
また、ランチ時のピークには満席になることも多い。
予約を受け付けてくれるお店なので、予定を立てて動ける場合は予約をしてからの訪問にしたほうが良さそうだ。
休業開けで体調のほうが心配だが、まずは富雄の鰻の名店・豊川の完全復活を喜びたい。
【店舗データ】
店名:うなぎの豊川
所在地:奈良市富雄元町3-3-12
定休日:火曜日・水曜日
TEL:0742-51-8171
営業時間 :11:30~14:00 17:00~21:00
駐車場:無し(本文参照)
子供連れ:OK
Webサイト:ー