富士総合火力演習2017|陸上自衛隊・イベント

陸上自衛隊最大のイベントであり、実弾を用いた射撃演習が一般にも公開される富士総合火力演習が、2017年度も開催される。

別名富士総火演とも呼ばれ、その観覧は陸上自衛隊でもっとも入手が困難なプラチナチケットであり、駐車場付きの招待券は倍率が200倍を越えるなど、当選は極めて困難な一大イベントだ。

演習では軽火砲や重火砲、多目的砲や榴弾砲などあらゆる火力が実弾を発射し目標を射抜く、大迫力の演習を見学することができるが、最大の見せ場は90式戦車、10式戦車による実弾射撃であろう。

戦車の実弾射撃は観覧席のほんの50mほど先で行われるが、実弾の発射音そのものよりも、実弾発射に伴う衝撃波の方に驚く。

戦車が実弾を発射する衝撃は想像以上に凄まじく、発射とともに発生した空気の壁が波になって観客席に襲いかかり、初弾の時には大人でも凍りつくだろう。

大音響は覚悟しているものの、空気の壁が襲いかかってくる経験は不意打ちな分、きっと驚くはずだ。

幸運にしてプラチナチケットが当選した人には、ぜひあの空気を体感して欲しい。

演習では他に、戦闘ヘリによる実弾射撃や誘導弾の実射が行われるが、92式地雷原処理車の発射などはまるで漫画のように分かり易いミサイル状の実弾(ロケット弾)を撃ち出し、目標近辺に起爆装置を散布する。

一番の大迫力が戦車の実弾射撃とすれば、男子の子供心をくすぐる実弾射撃はこの92式地雷原処理車であろうか。

天気が良ければ、F-2戦闘機の超低空飛行と空対地ミサイルによる仮地上攻撃も行われ、また陸自の保有するあらゆるヘリが上空を編隊飛行し、非日常の極みがここにある。

プラチナチケットの当選は極めて困難だが、応募しなければ当選しようがない。

ダメ元でもいいので多くの人に応募してもらい、幸運にも当選を果たした人には、我が国の防衛を担う陸上自衛隊の精鋭による演習を楽しんできてもらいたい。

なお、上に掲載している74式戦車とFH-70の画像は、滋賀県・大津駐屯地の開設記念祭に出掛けた時に撮影したものである。

市街地でもあり、発射しているのはもちろんどちらも空砲だ。

しかし、各地で行われている陸上自衛隊の開設記念祭や師団祭は誰でも入場できる上に、空砲とはいえ十分な迫力がある。

春から秋にかけて、全国の陸上自衛隊の基地でイベントが行われているので、総火演に落選した場合、ぜひ近くの自衛隊基地の開設記念祭に赴き、迫力の訓練展示を体験して、自衛隊を応援して欲しい。

なお、2017年の場合、富士総合火力演習の応募期間は6月1日から7月2日までになっている。

この記事をポストして3日後なので、希望者は急いで応募しよう。

往復はがきが当たりやすいという噂もあるが、時間がないのでインターネット応募で申し込むと良いだろう。

また、一人で複数の応募は全て当選無効になるので、往復はがき・インターネット応募に限らず1回きりで応募する必要がある。

東日本大震災の前、まだ自衛隊への国民の理解が進まず、その活動にそれほど注目されていなかった時期にはかなり緩かったのだが、東日本震災以降は、総火演はもちろん、音楽祭のチケットまでプラチナ化してしまい、入手が困難になってしまった。

長年に渡り自衛隊を応援し、また支援してきた立場では嬉しいのだが、各種イベントが人で溢れかえってしまい、昔ほどゆっくりできないのは複雑だが、嬉しい悲鳴というべきだろう。

なお富士総合火力演習には、チケットをほぼ確実に入手できる方法がある。

もちろん違法ではなく、オークションで買うなどというチープなものではない。

ただし、自衛隊を心から応援し、その理解者として自衛隊の熱心な応援団になる覚悟がなければこの方法は使えない。

自衛隊の良き理解者としての自信があり、興味がある人であれば、招待してもらえる方法をお教えできるかもしれないので、興味があれば問い合わせて欲しい。

ただし確実ではなく、招待してもらえなくても自衛隊に対し変わらぬ愛を持ち続ける人だけにして欲しいので、それでも良ければ、一報を頂ければ幸いだ。

【イベントデータ】

名称:富士総合火力演習     

開催場所:陸上自衛隊東富士演習場 

所在地:静岡県御殿場市     

日時:2017年年8月27日(日)   

開催時間:10:00~        

問合せ先:陸上自衛隊Webサイト  

料金:無料(招待券必須)     

駐車場:駐車券当選者のみ     

目安所要時間:5時間        

Web:陸自総合火力演習広報サイト 

※所要時間の目安は生駒駅から普通乗用車を使った際の最短時間

※写真は全てイメージ

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