美味しいランチをリーズナブルに頂ける、JR奈良駅近くの寿司店、すし一。
立地の割には観光客ではなく、長年に渡り地元民に愛されている庶民派の寿司屋だ。
板前握りの本格的な寿司がかなりお得に頂けるということで、チェーン店や回転寿司が乱立気味になってきた奈良市内にあっても客足が途絶えることはない。
JR奈良駅から徒歩3分という立地ながら駐車場も十分な数が確保されている。
お店の横、画像の右側にほぼすし一専用(3台分は別店舗のもの)の駐車場が有り、11台も駐められる。
この立地でこれだけの駐車場の月極代を支払うのは大変だろう。
そういえば、すし一の正面には廃墟と化したすし一の別店舗であったらしい空き家がある。
あるいはどちらも、店舗の土地なのだろうか。
「ぎょうざのざ」の通り、少し狭いが一方通行ではないのでここを右折すればすぐにお店とお店の駐車場だ。
上の写真はJR奈良駅の方を見たもの。
遠く見えるかもしれないが徒歩で3分くらいだろう。
お昼のランチセット赤だし付きだ。
平日は1100円で土日祝は1300円とかなりリーズナブル。
赤だしの具はアサリだが、今までこれほどプックリ太った甘いアサリを頂いたことがない、というくらい旨い。
アサリは本来訪問した時期(6月)には旬の盛りを過ぎているのだが、その身は丸々と太り、身は分厚く柔らかで、貝の旨味が溢れ出してくる。
かなり良いものを仕入れて使っているのだろう。
最初の一口目でわかりやすい素材の良さをダイレクトに感じられるのは嬉しい。
他のネタへの期待が高まらないはずがない。
握りは白身、赤身、サーモン、貝に海老、うなぎといろいろな味が楽しめるようネタが盛り込んである。
うなぎは握り込む前に炙ってくれるので、脂がとろけてシャリと一体になり、旨味が流れ込んでくる。
白身も良い香りで、淡白なのに身の甘さが強く感じられる理想的な握りだ。
シャリは全体に小さめで、ネタを上手に自己主張させるバランスに仕上がっており、満足度が高い。
十分満足できる量なのだが、他のネタも楽しんでみたくなったのでお好み握りをお願いする。
トロにウニをお願いしてみた。
なお寿司類は、板前握りでは恐怖の「値段表記なし」だ。
一般に一番高いネタを頼めばそのお店の相場観がわかるので頼んでみたが、どちらも2貫(一皿)で500円。
聞けば、高いネタでもだいたい500円まで、ということのようだ。
板前にぎりで一番高い握りが500円ということなので、お好み握りでもかなり安心して楽しむことができる価格帯といえるだろう。
トロもウニも、この値段で頂ける寿司としてはかなり満足度が高い。
コスパ最高のお店として、ちょっと寿司で贅沢気分を味わいたい時に選択肢に入れて良い店だ。
近くでランチ・一杯呑みを考えている時には、足を運んでみてはどうだろうか。
なお食べログなどいろいろなところで見かける口コミでは、「店主のおしゃべり攻撃」に困ったというエピソードがかなり多い。
どれだけ変わり者で、しかも食べることに集中できないほどしゃべり続けるのだろうかと思っていたが、全く話しかけられることがなかった。
ネタについて2つ3つ会話した時にも、特段のマシンガントークを受けることもなかった。
あるいはその名物店主が不在だったのか、もしくは口コミを見て話すのをやめてしまったのだろうか。
いずれにせよ、店主のトークに関する口コミについては特に心配する必要は無さそうだ。
【店舗データ】
店名:すし一
所在地:奈良市杉ケ町12-4
定休日:水曜日
TEL:0742-22-3080
営業時間 :11:30~21:00
駐車場:店横11台
子供連れ:OK
Webサイト:無し