F-15戦闘機の展示飛行も予定されている、待望の航空自衛隊奈良基地の基地祭が2017年6月3日に予定されている。
空自奈良基地は幹部候補生学校で、残念ながら災害時などの緊急ヘリポートがあるのみで滑走路はない。
そのため、岐阜や小松に比べればどうしても、航空自衛隊基地のお祭りとしてはやや地味になってしまうが、それでも普段なかなか入ることができない自衛隊基地で行われるイベントだ。
奈良県民・生駒市民には是非足を運んでもらいたい。
なお奈良基地には、周辺を含めて駐車場が一切ないので、上記ポスターで案内されているように、JR奈良もしくは近鉄西大寺から、バスに乗って出掛けるようにしよう。
私事だが、東日本大震災の前後に防衛省の防衛モニターを2年間拝命していたことがある。
その際、担当が航空自衛隊奈良基地だったのでモニター業務のために何度か空自奈良基地に足を運び、自衛隊の皆さんに基地内を案内してもらい、何回か航空自衛隊入間基地所属のチヌーク(CH-47輸送機)に乗せてもらえる幸運に恵まれた。
チヌークから見る奈良市上空はとても新鮮で、非日常の体験にずいぶん興奮したことを覚えている。
自衛隊に興味がある人であれば、1年に1回募集される、防衛省防衛モニターにもぜひ多くの人に応募してもらい、自衛隊を身近に感じる活動をしてもらえれば幸いだ。
基地内には退役した航空機や対空ミサイルの野外展示のほか、自衛隊基地で実際に販売されているグッズを売店で買うこともできる。
資料館では、奈良基地ゆかりの旧日本軍の展示品も見学することができるので、ぜひ基地祭には時間が許せば出掛けて欲しい。
なお、イベントの目玉であるF-15戦闘機の展示飛行は2017年6月3日、10:50~11:00と、14:10~14:20の2回が予定されている。
予備飛行の飛び方と同じであれば、奈良市上空を北東方向から飛来し南西方向に抜け、再び南西方向から飛来し北東方向に抜けていくと思われる。
おそらく小松基地所属のF-15Jが来るのではないだろうか。
2017年5月6日の滋賀県・陸上自衛隊大津駐屯地の基地祭では、荒天のためにF-15Jの展示飛行が中止になり、多くのファンを悲しませてしまったが、今回はしっかりと飛んできてほしいと願う。
やはり展示飛行のない航空自衛隊の祭は寂しすぎる。
なおイベントでは他に、「世界最高の輸送機」と呼ばれるC-130Hも飛来する。
就役から半世紀以上が経過するのに未だに第一線で活躍する、自衛隊に無くてはならない輸送業務の要で、我が国の国防を支える裏方の屋台骨だ。
華やかな戦闘機の美しさだけでなく、無骨で働き者の輸送機の美しさにも、ぜひ注目して空をみあげてほしい。
愛らしい寸胴の胴体に、きっと心ときめくはずだ。
イベントでは、中部航空音楽隊の演奏会や、模擬屋台の出店も9:00~15:00が予定されており、ランチもはさみながら半日楽しむことができるようになっている。
子供向け制服試着イベントや紙飛行機教室も開かれるので、子供でも飽きることはないだろう。
なお、このF-15J戦闘機の展示飛行であるが、実は2017年5月29日・月曜日に、予備飛行が行われることが奈良基地から発表されていた。
時間は12時から13時の間とされており、ダメ元で空をみあげていたのだが、きっちりと、凄い低空飛行で奈良市・生駒市上空を、大爆音を鳴らしながらF-15戦闘機の2機編隊が、超低空飛行で飛んできた。
1回目は北東側から南西側に。
2回目は南西側から北東側に。
おそらく、小松基地から奈良市上空を低空で飛び、和歌山方面で引き返してもう一度、奈良市上空を飛んで小松基地に帰ったのだと思うが、すごい迫力だった。
あの迫力、日本を守る要であるF-15の勇姿はなかなか見られることはないので、5月29日に見逃してしまった人は、ぜひ当日、奈良基地航空祭に足を運んでみてはどうだろうか。
【イベントデータ】
名称:航空自衛隊 奈良基地祭
開催場所:航空自衛隊奈良基地
所在地:奈良市法華寺町1578
年月日:2017年6月3日(土)
開催時間:9:00~15:00
問合せ先:0742-33-3951(基地広報)
料金:無料
駐車場:無し(近隣にも一切なし)
目安所要時間:40分
Web:基地祭公式Webサイト
※所要時間の目安は生駒駅から公共交通機関を使った際の最短時間
※写真は全てイメージ