東生駒の駅から168号線沿い北西の方に、海鮮居酒屋と鯛めしを売りにしている小料理・割烹のお店がある。
串焼き宗一郎の隣、「四季美遊」だ。
東生駒駅周辺の徒歩圏内で行ける距離では、海鮮系は一番強い店かもしれない。
センスの良い外観が、小料理屋さんとしての品の良さを感じる。
価格帯は、生駒市内では結構強気な値段だ。
ソフトドリンクはウーロン茶でも350円、ぶどうジュースが480円など、居酒屋価格ではない、割烹料亭価格だ。
のどぐろのような高級魚(2650円)を置いているところも、生駒市では結構レアな店といえるだろう。
トコブシの煮付けや若竹煮のような、料理人の腕の差が味にハッキリ出る料理を置いているところも、店主の自信が感じられるメニュー構成になっている。
ビールと、ぶどうジュース。
こちらのお店では、子供のジュースオーダーにも付き出しが付いてくる。
この日は、ビールの付き出しはほうれん草のおからゴマ汚しで、ソフトドリンクの付き出しはポテサラ。
割れ山椒の器に入れられたゴマ汚しはいかにも和食割烹という感じだが、付き出しは300円(税抜き)。
子供のソフトドリンクに突き出しが必要なのか、やや微妙かもしれない。
というより、子供のジュースオーダーに付き出しがでてくるのはなかなか斬新だ。
お造り盛り合わせ2人前2650円が運ばれてきた。
たこ4切、ヒラメのエンガワ2切、ヒラメ2切、マグロの赤身2切、マグロの中トロ2切、シマアジ2切、トリ貝2枚、どろめ(生しらす)、ウニひとかたまりだ。
トリ貝はこの時期にしか食べられない生のもので、茹でて味が抜けたガムのようなアレではない、美味しい生のトリ貝だ。
マグロもおそらく、ミナミマグロか本マグロだろう。
関西でマグロと言えば出てくる、バチマグロやキハダマグロではない、美味しいマグロだ。
2人前2650円ということを考えるとコスパが微妙だが、旨い刺身だ。
地鶏竜田揚げ850円にエビとレンコンはさみ揚げ950円、地鶏山椒焼き850円だ。
量はどれも2人で1口ずつ見当で、家族でシェアするような、量で勝負をするお店ではない。
料理の質を勝負の前面に出しているお店だ。
ヒラメの刺身単品1000円だ。
タイと同じで、ヒラメは春を過ぎると産卵期に入るので身が痩せて味が落ちる。
弾力のある旬のヒラメは薄造りにして、酸味を効かせた醤油で頂くのが旨いが、5月中旬のこの日は厚切りで、通常の刺身醤油で提供された。
和食屋さんのしらすメシに親子丼850円。
量は控えめだが、味はさすがだ。
和食屋さんで親子丼があると必ず頼むことにしているが、美味い味に仕上がっている。
出汁を真面目に取っている店では、親子丼に外れはない。
和牛とオニオンスライスポン酢1000円だ。
海鮮居酒屋なので、ムリに肉料理を食べようとするべきではないだろう。
お店の看板にもなっている、鯛めしとアマダイの酒蒸し。
鯛めしは、大阪・北新地によく行く人であれば極上の鯛めしで有名な「銀平」を知っている人も多いかもしれない。
あのイメージで注文すると、やはり生駒クオリティということであろうか。
鯛めしを看板にしているわりには、少し寂しい。
アマダイも、若狭焼きではウロコがついている方が美味いが、酒蒸しでは舌に触るので剥がしたほうが良いのではないだろうか。
最近、某大手グルメサイトがあまりにもアテにならないことが多く、時にウソともとも思えるような口コミが見られることもあるが、たまにはあてになることがあるようだ。
【店舗データ】
店名:四季美遊
所在地:生駒市辻町753
定休日:日曜日
TEL:0743-73-2365
営業時間 :17:30〜23:00
駐車場:有り
子供連れ:OK
Webサイト:ー