世界最大のビールフェス(ビールイベント)、オクトーバーフェストを記念した祭りが2017年6月、奈良公園にやってくる。
オクトーバーフェストはビールの本場ドイツのミュンヘンで毎年行われているビールの祭典だが、200年以上の歴史があるドイツの国民的お祭りだ。
毎年600万人以上が参加するという呆れた規模の大規模な祭りだが、祭りのために特別に醸造された6%を越える高いアルコール度数のビールが振る舞われ、その消費量はなんと600万リットル。
これだけ大量の来場者が、一人1リットル(大きな缶ビール2本分)を飲み干すと何が起こるのか想像もつかないが、やはり毎年トイレ問題が一番クローズアップされるようで、トイレ整理に相当数の警察官が動員され、廃棄されるゴミの量も1000トンを越えるそうだ。
また、祭りのために雇用されるウエイターやウエイトレスは12000人を越え、約2週間の間、ミュンヘンはまさにお祭り騒ぎ状態と化す。
日本で行われるオクトーバーフェスは、このドイツのビールフェスを模したイベントで、ドイツ本場のお祭りと直接の関係はないのだが、今回奈良で行われるイベントではドイツ領事館やドイツ観光局が後援団体に名を連ねているため、いわば本国公認の記念イベントと言って良いだろう。
なお、奈良オクトーバーフェスに先立つ2017年5月19日からは大阪・長居公園でオオサカオクトーバーフェストが行われるのだが、こちらは今回奈良で行われるイベントの主催者とは別の団体だ。
ただし、オオサカオクトーバーフェストもドイツ領事館や観光局が後援者に名を連ねているので、公式オクトーバーフェストのインフレ状態と言えるかもしれない。
本国公認であれば、美味しいビールを楽しく飲めるイベントがいくつあっても構わないので余り気にしないでおこう。
なお奈良オクトーバーフェストは奈良公園の登大路園地で行われるイベントだが、入場料は無料だ。
開催日時は2017年6月16日(金)~6月25日(日)。
会場では、最初に頂くビールを購入した際にビール代とグラスの預り金1000円を支払う。
2杯目以降は空きグラスと引き換えに、ビール代のみで新しいグラスとビールを受け取れる。
最後に飲み干したグラスを所定の場所に持っていくと、グラスの預り金1000円を返してもらうというシステムだ。
食フェスにありがちな安い紙コップではなく、しっかりしたグラスで本場のビールを頂けるように考えられているのが嬉しい。やはり美味しいビールはグラスで頂かなくては意味がない。
会場内では本場ドイツのソーセージなどの販売も行われるので、おつまみの心配はいらないが、飲食物の会場内への持ち込みは禁止されているので注意して欲しい。
また愛煙家には厳しいかもしれないが、会場内禁煙なので併せてフェスの間はタバコを我慢しよう。
奈良公園ではなかなか開催されない大規模なフェスなので、当日は多くの人手で賑わうことは必至だ。
開催時間は平日が16:00~22:00、土日が11:00~22:00となっているが、平日の仕事帰りが狙い目かもしれない。
6月中旬から下旬の、初夏を迎えるちょうどビールが美味しくなる時期。
予定が合えば行かない理由がないイベントなので、足を運んでみてはどうだろうか。
【イベントデータ】
名称:奈良オクトーバーフェスト2017
開催場所:奈良公園 登大路園地
所在地:奈良市登大路町
日時:2017年6月16日(金)~6月25日(日)
開催時間:11:00~22:00(平日16:00~)
問合せ先:03-3524-0788(実行委員会)
料金:入場無料(飲食代有料)
駐車場:無し(飲酒運転厳禁)
目安所要時間:25分
Web:主催者公式サイト
※所要時間の目安は生駒駅から公共交通機関を使った際の最短時間
※写真はドイツで行われたオクトーバーフェスのもの