三条栄町の、ラーメン店が目まぐるしく入れ替わる場所に横浜から移転してきた「ラーメン春友流」。
ランチ時には行列ができる人気店だ。
店主は元々営業マンだったが脱サラして横浜でらーめん春友流を開業。その後、子供の子育て環境を考えて、奥さんの実家がある奈良に移転してきたそうだ。
若く見えるがもう40代前半だそうだ。
この日は30日だったので、三十(みそ)の日ということでラーメンが100円引き。
券売機でラーメン各種が690円になっているのは毎月30日限定なので注意して欲しい。
行列が出来ている時には、券売機はゆっくり選ぶことが出来ないのでややニガテなのだが、同じような思いの人がいれば、予め食べるものを決めてから出掛けたほうが良いだろう。
この日は醤油の玉子トッピングとみそラーメンの全部のせをオーダーした。
小さいお子さんがいるご夫婦なので、子供連れ客への目線は優しい。
席につくと清潔なフォークを、一つ一つ袋に入った形で子供のためにと提供してくれる。
麺屋NOROMAのように麺切りを出してくれる店は別格だとしても、コストの掛かる子供への気遣いはやはり嬉しい。
みそラーメン全部のせと醤油ラーメン玉子のせ。
店主はもともと北海道苫小牧のご出身なので、北海道産へのこだわりがようだ。
麺は札幌の西山製麺のつるつるした卵麺をつかっている。
奈良にみそラーメンの店は非常に珍しいが、このあたりも北海道ご出身らしく、看板メニューは北海道名物のみそラーメンと言うことになっているのだろう。
全部のせには、レアチャーシュー、半熟卵、きくらげ、たまねぎ、かいわれ、しょうが、メンマ、もやし、ひき肉が入っている。
奈良にはなかなか無い、野菜攻めのスタイルである。
あ、神座があった・・・最近影が薄い気がする・・・。
どちらのラーメンもとんこつ醤油がベースということになっているが、スープを頂いた時に最初に感じる旨味は鶏のものだ。
いろいろなサイトで鶏ガラと言う表記を見るが、これは鶏のモミジ(足)ではないだろうか。
モミジはゼラチン質を大量に含んでいるので、鳥の旨みが十分に取れることはもちろん、こってりした脂の一杯に仕上がる。
口や手がベタベタする後味になるラーメン、例えば人気店の麺屋NOROMAがそれだが、そのような食感のラーメンはモミジを使ってると思って良い。
おそらくこちらも、メインになる旨味はモミジのような気がする。
味噌は白味噌が強く、やや甘みを感じるもので、まろやかな風合いだ。
個性があるのに優しいラーメンで、食べ進むうちに野菜から出た水分でどんどんスープの味が変わっていく。
頂くのに時間がかかると、大量の野菜から出る水分でややスープの味が薄く感じられるかもしれない。
熱々のうちにさっと頂こう。
駐車場は店前に2台と裏手に3台。
日曜祝日はお休みをされていて、2017年のGWも暦通り、5月3日~7日まで4連休だ。
家族思いの優しいご夫婦なのだろう、子供と過ごす時間も大切にされていることが窺える。
5月8日から通常営業とのことなので、営業日に注意をして出掛けて欲しい。
【店舗データ】
店名:らーめん春友流
所在地:奈良市三条栄町4-8
定休日:日祝
TEL:0742-81-9300
営業時間 :10:30~14:30 17:30~21:00
駐車場:有り(やや少ないか)
子供連れ:OK(歓迎)
Webサイト:公式Facebook