生駒を代表する寺院の一つで、別名生駒聖天とも呼ばれる宝山寺。
日本初の営業運転を始めたことで知られる生駒ケーブルだが、元々はここ、宝山寺への参詣客を輸送するための手段として開発された路線であり、近鉄電車の創成期には経営危機に際し、宝山寺が賽銭を融資したエピソードが知られるなど関係が深い。
後に生駒山上まで路線が追加されることになったため、今でも宝山寺駅で乗り換える必要があるのはおなじみのとおりだ。
土日休日は多くの参詣客で賑わうが、平日の昼間はほとんど人がいない事が多く、都会の喧騒からかけ離れた別世界に来たことを思わせる。
お寺が開かれたのは1678年であり、意外にも350年ほどの歴史で畿内の神社仏閣ではかなり新しい方だ。
宝山寺の名前から商売の神様として大阪商人の信仰を強く集め、「現世利益」をご利益としている。
参道からは生駒市内を一望できるようになっており、荘厳に並ぶ灯籠越しに生駒市を見守ってきた歴史を思うと静かに手を合わせたくなる空気を感じる。
境内の手前にお寺の駐車場があるが、生駒駅から宝山寺の方に車を走らせると画像のような「観光生駒」のゲートが見えるのでその右手にある無料駐車場を利用するのもお勧めだ。
ゲートを入って進むと程なくして、宝山寺への灯籠が並ぶ道に出る。
どうせならここから心静かに階段を登り、参詣をしたい。
宝山寺への参詣道にはナイヤビンギ、摩波楽茶屋、蕎麦食処 六根亭など生駒では知られた有名店が集まっている。
3分ほど歩いたところには、石窯ピザで有名な雲亭もあり、参詣を終えた後にはどのお店に行くのかとても迷うところだ。
商売以外に、安産や恋愛成就の特別祈祷も行っている。
今を生きる人々にご利益をもたらす現世利益のご祈祷料金は5,000円から奉納することができるので、詳細は公式サイトを参照し、準備の上参詣すると良いだろう。
【施設データ】
名称:宝山寺(寶山寺)
料金:拝観料無料
営業時間:-
定休日:-
所在地:生駒市門前町1-1
駐車場:無料駐車場あり
電話番号:0743-73-2006
目安所要時間:10分
※所要時間の目安は生駒駅起点で普通乗用車を使った際の最短時間