新学期は子供にとって希望に満ちた春の始まりだが、親にとっては何かと入り用の月でもある。
そんな中、一定以下の所得の家庭には生駒市や奈良県に限らず、全国的に文部科学省の就学援助制度があるのだが、余り知られていないようだ。
この制度は、生活保護世帯の家庭はもちろん、一定以下の所得の家庭の子供が小中学校に通う際に、給食費や修学旅行費の全額(上限あり)、ランドセルや制服などの新入学生の学用品の一部補助を受けられる制度だ。
公立の中学でも、生駒市の場合、修学旅行は沖縄や鹿児島など高額になっているので、全額補助を受けられるのならありがたいと感じる家庭も多いのではないだろうか。
就学援助を受けられる家庭は世帯全員の所得を合算して判定される。
専業主婦と言えばやや時代に合わないモデルケースかも知れないが、サラリーマンの夫と専業主婦の妻、小中学生の子供の世帯であれば、夫の所得が年間概ね350万円以下であれば受けることができる。
妻と子供を含めて扶養家族が4人(例えば子供2人、祖父や祖母1人)の家庭であれば年収450万円程度まで補助を受けられるので、受給できる世帯の幅はかなり広いといえるだろう。
なお数字は、共働きの場合、夫婦合算の所得と読み替えて欲しい。
所得の計算や認定にはやや細かい計算があるが、審査の申請には前年度の1月に生駒市民であった場合には申請書以外の書類は必要ないので、心当たりのある家庭は一度、生駒市教育総務課まで問い合わせてみると良いだろう。
子供の教育のために支援を受けることは、社会全体が行う未来への投資だ。
恥ずかしいことでもなんでもないので、困っている世帯があれば積極的に相談しよう。
【公共サービスデータ】
名称:小・中学校の就学援助
実施主体:生駒市
問合せ先:0743-74-1111(内線622 教育総務課)
利用時間:-
駐車場:-
Web:生駒市公式サイト(教育支援)