近鉄生駒駅から近鉄けいはんな線で4つ目の駅、学研奈良登美ヶ丘駅。
生駒市北部の住宅開発に伴い開設された新線の終点駅だ。
生駒市内の電車駅では近鉄生駒駅が約49300人/日と群を抜いて乗降客が多いが、2位の東生駒駅(17700人/日)についで13700人/日と、学研奈良登美ヶ丘駅は3番目に乗降客が多い。
実は正確には、登美ケ丘駅周辺は奈良市が不自然にえぐるように入り込んでいることから、登美ケ丘駅は地籍上では奈良市の駅なのだが、そんなことは生駒市民として認められないので注意をして欲しい。
もちろん駅前のイオンも所在地は生駒市になっているので、どう考えても駅舎だけ奈良市とか理不尽というものだ。
きっと補助金などの関係で近鉄がわざとやったのだと邪推しているが、いつか悪の企みを暴きたいと思う。
駅前はきれいに整備されており、車の乗り入れも容易になっている。
広々としたロータリーは一般車やバス・タクシーの乗り入れが盛んで、生駒市の駅前にしては珍しく平日昼間から人通りが絶えない。
クドいようだが、この駅前ロータリーも所在地は生駒市だ。
駅舎だけが(略
改札口は駅の北側・南側の両面に3つづつ整備されている。
乗降客が絶えない駅なので生駒市の他のローカル駅とはお金のかけられ方が違うようで羨ましい。
駅の南西側はイオン奈良登美ヶ丘SCがあり、徒歩1分の至近距離だ。
駅の開業と同時期に開設されたSCなのでまだ比較的新しくきれいだが、テナントの入れ替わりは激しい。
イオンの入居条件の厳しさが窺える。
イオンの反対側、北側改札を出たところも一般車向けのロータリーになっている。
商業施設や住宅地は南側に固まっているので南側での送迎のほうが多いようにも思えるが、一般用乗降口と明記があるので本来はこちらを使うのが正しいようだ。
駅周辺には大規模なマンション開発が進むが、駅利用の住民の中にはここからさらにバスに乗り継ぐ人も多く、大きなバスターミナルが設置されている。
タクシー乗り場も、平日昼間から常時客待ちタクシーが常駐しており、生駒駅や東生駒駅と同様に、ターミナル駅としての機能があってとても便利になっている。
高の原の方まで行く路線もあり、この駅がカバーする住民の範囲の広さが窺える。
駅前にはりそな銀行や南都銀行、京都銀行のATMまであり、駅前ビルには学習塾や医療機関などが多数入るクリニックモールもあるなど様々な商業テナントが入居している。
パンのビュッフェで有名なアルションも駅前すぐの場所にあり、この駅の利便性はかなり高い。
周辺の開発が今なお進み、イオン系のスーパーの2店舗目ができるなど、さらに便利になりつつあるようだ。
ならやま大通りのランチ通りも近く、生駒市の中でも居住環境は高い、かなり魅力的な街と言えるだろう。
【駅データ】
名称:学研奈良登美ヶ丘(C30)
所在地:奈良市中登美ヶ丘六丁目1-1
乗降客数:約13700人/日(2015年度)
ロータリー:広いロータリーが南北改札両側にあり
乗り継ぎ:バス・タクシー共にあり
※乗降客数は11月10日の計測値で近鉄HP公式発表に依る