奈良の老舗うどん店で、学園前だけでなく押熊にもお店を構える越後である。
うどん専門店だが蕎麦も扱っているものの、蕎麦を注文するお客さんを見たことがない。
なお、この画像は学園前店のものだが、1軒屋のように小さく見えるかもしれないが奥に細長く、お店はかなり広い。
駐車スペースは15台ほど確保されているものの、平日昼間はビジネスマンやおじいちゃんおばあちゃんでギッシリである。
間が悪いと駐車場が満車のこともあり、こう言っては何だが、うどん店とは思えないほどの大人気店だ。
お昼のセットはどれも豪華でリーズナブルだ。
お店の売りはおでんとどて焼き。
うどんを注文する前に、「蕎麦前」のようにお酒を楽しみながらツマミをとり、シメにうどんを食べるという人も多い。
そんな飲ん兵衛のためであろう。
お酒のアテが危険なほどに充実している。
330円から550円まで色々あるが、まるで居酒屋のような充実ぶりである。
うどん屋さんのはずだが、器用に色々こなす。
ちなみにこちらの店、おでんは圧力鍋で作っているようだ。
たまにチンチンに熱くなった圧力鍋を抱えながら走り回る店主?らしき男性を見る。
こちら、上が1日30食限定のまほろば御膳で、下が天とじ重定食である。
ともに980円。
まほろば御膳はうどんにご飯、さしみ、お漬物、冷奴、天ぷら盛り合わせがつく豪勢なセット。
ちなみにこの時期、お米は新米で、2012年に奈良県最高ランクを獲得した、店主の親戚が栽培するこしひかりである。
うどんだが、讃岐とは全く違う優しい味わい。
フワッフワなのにコシの無さを感じること無く、頼りないのにしっかりしている不思議な触感である。
ひとことで言って、優しい味だ。
ダシは北海道産の昆布と鰹節、うるめ節、さば節を併せたもの。
醤油の辛味もまろやかで、ひたすらやさしいつゆであり、お年寄りの客が多いことも納得の客構成だ。
天ぷらの味もしっかりしており美味しい。
熱いうどんの方だが、冷に比べさらにふわふわで柔らかい。
しかし、コシが無くなっているということではなく、こちらもひたすら優しい味だ。
昆布と3種の節で取った出汁も、さらに優しい味わいで心地よい気持ちにしてくれる。
讃岐うどん全盛で、チェーン店が次々に乱立する状況だが、このようなフワフワ優しいうどんも断然アリだ。
讃岐うどんの歯ごたえに飽きたら、一度越後のフワフワうどんを試してみてはどうだろうか。
【店舗データ】
店名:越後 学園前店
所在地:奈良市学園大和町2丁目230
定休日:無し
TEL:0742-46-4179
営業時間 :11:00~23:00
駐車場:15台
子供連れ:OK
Webサイト:店舗公式サイト