JR奈良駅近く、三条通沿いにある濃厚豚骨ラーメンで売り出し中のドン.チードル。
2015年9月のオープンのお店だが、ぴあ出版の雑誌「最新!最強!究極のラーメン 2017」豚骨ラーメン部門でグランプリを取ったとのこと。
奈良といえば無鉄砲系のお店やまりお流など濃厚ラーメンや豚骨の濃さでは個性的な先駆者がいる地域だが、そこに殴り込みをかけて来たお店ということで、楽しみに訪問した。
なお余談だが、ドン.チードルの隣の空き店舗には以前、500円均一の持ち帰り海鮮丼専門で全国にフランチャイズを募集している「丼丸」があったのだが、この立地で海鮮丼のFCに加入するのはかなり勇気ある行為だと思っていたものの、やはり長続きしなかったようだ。
FC募集のページには、開店費用の目安は500万円、加盟金100万円との記述があるが、オーナーの心中を思うとなかなかに心が痛い。
お店の立地は三条通に面しているのでとても分かり易い。
お店の東側から西側、生駒の方に向いて撮影したらこんな感じだが、お店の生駒寄りに30分100円のコインパーキングが2箇所あるので、車はここに駐めてお店に向かうと良いだろう。
いろいろと創意工夫のあるメニューが並ぶが、この日は初訪なので人気ランキングの1位と2位を素直に頂くことにした。
淡麗とんこつと濃香塩とんこつだ。
麺は両方とも博多ラーメンらしく固麺で。
濃香とんこつには他に醤油もあるようで、後から来たお客さんはそちらの方を注文している人が多いようだった。
上が濃香塩とんこつ(?)で、下が淡麗とんこつだ。
いや、確かにそうなのだろう、注文は確かにそう言ったし、店主がラーメンを持ってきたときも濃厚塩とんこつと説明していた。
ところで、このブログで記事を書く時は、人の書いたブログなどを読んでから書くことはほとんどしていない。
やはり、人の記事を見てしまうと先入観を持ってしまい、自分の感想も影響を受けることを避けるためだが、今回始めて、このラーメンを頂いた感想を書くために、いろいろな人のブログや食べログの写真を片っ端から漁ってしまった。
・・・上の画像これは、濃香塩とんこつではなく、濃厚醤油とんこつなのではないだろうか。。
食べログなどの濃厚塩とんこつの画像を見てると、やはり塩らしく色が豚骨系の色で黒くない。
この写真は真っ黒だ。
それだけでなく、固麺で注文したのに麺が茹でられすぎていてコシがなく、柔らかすぎる。
それでいて、茹で不足の小麦の粉っぽさが残っているのが不思議だ。
この粉っぽさは、茹で汁の濃度が飽和状態になっている時に麺の表面に感じるでんぷんのベタベタ感のような気もする。
マズイと言うのではなく、これはさすがに何かの間違いではないだろうか。
スープはラーメンスープとしては衝撃の味、「苦味」がいきなり口の中に広がる。
相当苦い。
そんな感想を持ったので、これはさすがに私がおかしいのだろうと、記事を書く前に人のブログをつい読みたくなってしまった。
やはり、「濃香醤油(塩)」のどちらであったとしても、私と同じような感想を持った人は食べログ60件の口コミには1人もいなかった。
しかし、他に色々なブログを漁ってやっと一人、「濃香とんこつは焦げたような味がする」と表現している人を見つけた。
おそらく苦いと感じたのであろう、私と同じ感想だが、私にはこの苦味は鍋底の焦げではなく、魚由来の苦味成分のような強烈さを感じた。
麺とスープ両方とも、注文間違いや何かの手違いの可能性も含めて今回は「濃香塩とんこつ」の味は表現し辛い。
少し間を開けて、もう一度頂いてみたい。
一方の淡麗とんこつ。
こちらはしっかりと固麺に茹でられた麺を美味しく頂けた。
細麺がぷっつりと切れる気持ちよさは博多ラーメンの大きな魅力だが、しっかりと打ち込まれており美味い。
同じ長浜ラーメンの「夢街道」と似たような麺の食感だが、こちらの方はややコシの強さを抑えめにしていると言ったところだろうか。
スープの味は、淡麗と言うだけあって豚骨の獣臭さを感じさせないマイルド豚骨に仕上がっている。
少し爽やかなあっさり感もあるので、スープを最後まで飲み干せる。
単純な味にも思えるが、豚骨以外にどのような由来の食材で出汁を取っているのか、正直わからなかった。
マグロ系の食材で出汁を取っているようにも感じたが、マグロでラーメンの出汁を取る店など、横浜のラーメン博物館にある「ツナコツラーメン」で話題の「YUJI RAMEN」くらいしか聞いたことがないので考えすぎだろう。
こちらの方も、もう一度集中して頂いて、味の構成を確認してみたい。
【店舗データ】
店名:ドン.チードル
所在地:奈良市大宮町2丁目2−2
定休日:火曜日
TEL:-
営業時間 :11:00~15:00 18:00~22:00
駐車場:無し(近隣CP多数)
子供連れ:OK
Webサイト:無し
コメント
こんにちは。ドン・チードル開店直後からの常連です。
ここ半年ほどご無沙汰だったのですが、この記事を拝見しまして、
「濃香が苦いだなんてそんな馬鹿な!」と思い先日行ってみましたところやっぱり苦かったです^^;
以前とは全くテイストが違いますので、多分リニューアルしたのだと思います。
(元々は人によってはえづきそうな、う○このような匂いでした)
オーダーミスの可能性ですが、この店、そういうの多いです。特に年配女性にオーダーした場合、いつまでもご飯が来なかったりします。
先日など、隣のオーストラリアの方がビールが来ないとぼやいていました(笑)
ただ、濃香はスープの色自体も茶色方向に随分濃くなっているようで、タレに関しては塩だろうが醤油だろうが多分見分けはつかない気がします。
更に言うなら、味の方も塩だろうが醤油だろうが、この苦味だとマスクされてわからないかもしれません。
そのくらい、以前の濃香とは「別物」でした。濃香ファンとしては残念です。
こんにちは、レスありがとうございました。
そうなんですか、以前は美味しいラーメンだったのに、なぜあの味にリニューアルしてしまったんでしょうね。。
お客さんに飽きられないように変化は大事だとは思いますが、さすがに苦いラーメンだと厳しいと思うのですが。
そもそも、あの苦味の元は何なのでしょうか。
お返事嬉しいです。
苦味の原因は、単に濃香スープを焦がし気味にしているのではないでしょうか。
見たところ材料や手順に変化はなく、そもそもタレ抜きのスープにも苦味がありましたので、それ以外になさそうな気がします。
代替わりし、潰れる直前の藤っ子ラーメンでもこの苦味がでていましたのでよく覚えています^^;
なぜ濃香をリニューアルしてしまったのか、残念でなりませんが、
もともと「天神旗譲りの濃厚豚骨」を売りとしてスタートした店なので、開店当初の淡麗の扱いはほとんどオマケのようなものでした。
(カレー鍋程度のステン容器に、10杯ちょっとのストックで売り切れ御免という、天下一品のあっさり以下の立場)
それが徐々に人気が出始め、関西グランプリを取り評価が逆転したことで完全に淡麗中心にシフトし、ライト層が圧倒的多数になったことでクセのある(美味いけど店中が臭くなる)濃香の臭気を抑えにかかった結果かなと想像します。
チードルのご主人の修行先である天神旗は、店長自ら「子供がゲ○吐いた」とブログで書くほど臭気漂うお店で、チードルも最初はそんなスープ作りをしていましたから、女性客等への対処としてリニューアルはやむなしかなとは思います。
昔の濃香は本当に美味しかったので、ぜひ食べていただきたかったです…
毎度見苦しい表現のある書き込みで申し訳ありませんm(_ _)m
ののさん
マジですか・・・
超常連さんで食べ慣れているだけに、説得力がありますね。。
あの味が意図して出したものであれば、もはや潔くリニューアルではなく、その方向性を諦めたほうが良いような気がするのですが、職人としてのこだわりなんでしょうね。
ちなみに淡麗の方は美味しく頂けたので、ほとんどのお客さんがそちらに走ってしまうのも無理はないかと。
子供が吐くラーメンと臭気といえば、私もファースト無鉄砲では店内でこそリバースしませんでしたが、車に戻る物陰でぶちまけてしまいましたw
いつものように丁寧に店長が追いかけてきて感想を聞くわけですが、その間必死に堪えるのが辛かった覚えがあります。
味は間違いなく美味いのですが、豚骨はやればやるほど香りがエライことになりますからね。
多くのお店が、同じようにコクと旨味ととろみが出て、それでいて爽やかな香りが楽しめるもみじ(鶏の足)に走るのがわかる気がします。
あと、今でもあの臭気を楽しめる(?)奈良の豚骨の店といえば、大和郡山のひで常くらいですかね。
もっともひで常はだいぶ抑え気味なので、あちらはいつ行っても美味しく完食してますが。