ミシュランガイド2017特別版、調査員お勧めのお店に掲載された東生駒にある中華料理店、China Garden(チャイナガーデン) 笑空だ。
創作中華料理、広東料理のお店だが、ランチ時は平日でも当日予約はかなり混雑しており、飛び込みで行ってもすぐに座れることはほとんどない。
前日までに予約をしてから訪問するのがオススメだ。
それにしても、スマホの音声認識では何度やっても「チャイナガーデン駅」としか返してこない・・・。
「えくう いこま」も「エクイコマ」や「えくう 生駒」としか返してこないのはナントカならんものか。
かなりの精度の悪さである。
お店は168号線沿い、東生駒の駅から大阪に抜ける道の左手側、生駒市小明町(いこましこうみょうちょう)にある。
車は出し入れしやすい広い駐車場があるが、満車のことも多く相当な人気が窺える店だ。
生駒市では少しおしゃれな中華料理を食べようと思ったらここ以外に選択肢がない、ということもあるのかもしれない。
ちなみにオシャレではなくとも安くて美味い正統派中華では、ここから300mほど南に行けばこちらも大人気店の「中華料理 中屋」がある。
こちらのお店も、エビ料理とチャーハンがオススメだ。
ランチセットは単品からフルコースまでかなり幅広い選択肢があるが、ほとんど人がチョイスランチ1100円かプレミアムランチ2000円、飲茶セレクトコース2580円のいずれかを選んでいたようだ。
どのランチもお店自慢の中華を、その日の気分で好きなメニューをいくつか選んで楽しめる。
メニューも豊富だがその中でも好きな中華を選んでランチを組み立てられるのが嬉しい。
ディナーのメニューも覗いてみたが、やはりお値段はそこそこ張る内容になっている。
アワビやフカヒレなど、中華の王道は、王道らしいお値段だ。
逆に言うと、ランチセットのお得さが良くわかる値段設定でもある。
4~5人で頂けるという寿コース10500円はかなりお得感があるので、ディナーを頂くとすればこの辺りだろうか。
こちらはチョイスランチ1100円で、好きな中華2点を選べるもの。
サラダはおまかせで、日替わりの野菜が並ぶ。
画像はエビチリとエビマヨである。
これにご飯と中華スープ、ドリンクがついてくる。
写真ではわかりにくいが、エビチリもエビマヨもかなりのボリュームである。
ご飯一膳分の量と比べても、お茶碗一杯分くらいの分量はありそうだ。
全体に油濃さはなく、あっさり味に仕上がっており胃に優しい。
スープも、中華スープに在りがちな味ではなく、優しくほっとする味だ。
海老はプリプリで、下味に使っているであろう中華酒独特の風味を僅かに感じる。
優しく近づいてきて、力強く旨味を押し出してくる印象だ。
まるでイケメンナンパ男のような味である。
こちらは飲茶セレクトコースである。
上から前菜、スープ、ヤムチャ6種、メインの一皿、チャーハンだ。
飲茶レセクトコースは8種類選ぶことができるが、2種類は甘味の飲茶にしたのでデザートとして出て来る。
前菜は蒸鶏とトマトの桂花陳酒漬け。
蒸鶏は、いかにも中華料理の蒸鶏という味だ。
期待通りの味であり、かつソースの味に独創性が在り、オーソドックスな蒸鶏を変わったインパクトで頂くことができる。
トマトの桂花陳酒漬けは驚くほど甘くてさっぱりしており、アルコールの風味は一切ない。
ランチの最初に頂く前菜としてはかなりアリな味だ。
スープの分量が凄い。
これで1人前かと思うような巨大な容器に入って出て来るが、軽く5杯分くらい取れそうだ。
蒸鶏の旨味で取ったスープにベーコンとトマトが浮いている。
軽い風合いで、食事の伴走者として名脇役だ。
飲茶6種は、後ろに写っているのは春巻きとエビ団子である。
焼売にも海老が丸々巨大なものが1個入っており、海老餃子の中でも海老の存在感が凄い。
小籠包は旨味の肉汁が溢れ出てくる。
どのヤムチャも素材感が立っていながら一つの料理としてよくまとまっており、とても美味しい。
メインの一皿は中華しゃぶしゃぶ。
豚肉にかかっている独特のソースが中華らしい創作ソースになっている。
チャーハンは画面からもよくわかるが、ご飯粒一つ一つが立っており、見ただけでパラパラなことがわかる。
実際にかなりのパラパラ具合であっさりしており、全く油分のしつこさを感じない。
味付けも軽い風合いで、全く重さがない。
素材の味が立っており、美味い。
デザートの桃まんとゴマ団子、マンゴープリンである。
この2種が、飲茶8種セレクトの残り2つだ。
桃まんの中身はカスタードのような黄身餡のようなとても甘いほこほこした餡が詰まっており、デザートとしてとても楽しい。
一方で、胡麻団子の中身は黒ごまをたっぷり練り込んだゴマ餡が詰まっており、これはなかなか大人の味だ。
子供がデザートで食べるとなると、おやつのようには喜ばないかもしれないが、大人の味覚には印象的であり嬉しい。
全体的に、中華料理でありながら日本料理のような素材の味を活かす意識が働いていることが良くわかるシェフの料理哲学だ。
それぞれの素材が持つ旨味を活かしながら、一つの料理としてまとめ上げる。
ビジネスマンからお年寄りまで幅広い層の来客層であることも頷ける内容だった。
普段使いから記念日のディナーまで、幅広く使いたくなる良い店である。
【店舗データ】
店名:チャイナガーデン笑空
所在地:生駒市小明町1547-1
定休日:火曜日
TEL:0743-89-0642
営業時間 :11:00~15:00 17:00~21:30
駐車場:12台
子供連れ:OK
Webサイト:ー