ある意味バカバカしいが、バカにできない話題。マンホールの話だ。
生駒市で、新しいマンホールを敷設するプロジェクトが大々的に、しかし市民がほとんど何も知らないところで始まっている。
2016年4月頃から、マンホールのフタを製造する業界団体の仕掛けで「マンホールカード」というものが日本各地の自治体によって発行されているのだが、これが枚数限定でレアさも加わり、一部には高値がつくなどブームになっている。
ご当地のマンホールカードを発行するには、やはりご当地マンホールの存在が欠かせないのだが、このブームに乗り、市町村ならではのマンホールを敷設している自治体が急増している状況だ。
そのような中、我が生駒市は上記のようなものを中心に少なくとも3種類以上のご当地マンホールのふたを敷設しているのだが、率直に言って何をイメージしているのかわからない。
おそらく未来都市のようなものなのだろう。
昭和の子供たちが21世紀を想像して描いたような、典型的な未来都市の想像図だが、なぜ生駒市はこれをご当地イメージにしたのだろうか。
ちなみにこちらは、港町横浜と温泉街城崎のご当地マンホールだ。
横浜は日本丸をあしらい、城崎は城崎温泉の中心、大谿川(おおたにがわ)に掛かる弓形橋をあしらっている。
どちらもご当地の雰囲気を盛り上げてくれて、旅先の旅情を感じられるとても良いデザインになっている。
そしてもう一度、我が生駒市はこれ。
・・・やはり何も感じるものがない。
あるいは失敗だったと思ったのだろうか、生駒市ではこのマンホールのデザインを新たに見直すことを発表した、というのが今回のプロジェクトの要旨だ。
発表は2017年4月3日で、youtube上にはアピール動画も掲載している。
「マンホール新時代 到来!!!!」
という凄いタイトルから動画が始まり、なかなか微笑ましい内容になっているので時間があれば見て頂ければ幸いだ。
なお、プロジェクトの目的は生駒市の新しいマンホールのフタを作ること。
目的は、「一目で生駒市と見てとれる一枚を市民の皆さまとともに創り上げたいと考えています」ということで、フタのデザインを選考するにあたり生駒市のイメージを募集するというのがプロジェクトの趣旨だ。
7つの設問からなるアンケートに答え、意見を集約して複数のデザインを候補とし、最後はマンホール総選挙と題したイベントを実施して市民の投票で決定されることになっている。
バカバカしいようだが、マンホールのフタがブームになっていることを考えると、あるいは予想以上に盛り上がるイベントになるかもしれない。
少し注目して欲しい、生駒市からの広報だ。
【イベントデータ】
名称:新マンホールふたデザイン制作プロジェクト
開催場所:生駒市役所 下水道課
所在地:生駒市東新町8-38
年月日:2017年4月3日(月)~進行中
開催時間:-
問合せ先:0743‐74‐1111内線523(施設係)
料金:応募無料
駐車場:-
目安所要時間:1分
Web:プロジェクト公式ページ
※所要時間の目安は生駒駅から普通乗用車を使った際の最短時間
※写真は全てイメージ