よほどのマニアでないと、まず知らないであろう100周年記念行事が2017年の奈良にはある。
奈良交通が奈良県に誕生し、バス路線を就航させて100年、というイベントだ。
時代は大正時代で、もちろん奈良県初の乗合バスだ。
当時のバスは、バスというよりも窮屈な普通乗用車で、定員もわずか6名だったそうだ。
ちなみに初めての路線バスの運行区間は宇陀市大宇陀から桜井市までの13km。
なぜそこに路線バスが必要だったのか、お客さんがいたのか、今の宇陀市を考えると不思議な気がするが、林業や炭焼きなどの山仕事で人の往来が多かったのだろうか。
当時を解説する記事が見つからず詳細は不明だが、奈良市よりも宇陀のほうが交通サービスが受け入れられ、奈良交通の礎になったと考えると興味深い。
なお、100周年記念フェスタでは40代以上の人には恐らく懐かしい記憶であろうボンネットバスが登場する。
体験試乗会も行われるので、あるいは子供よりも年配の人に楽しめるかもしれない。
その他売店では宇陀の特産品やB級グルメの販売も予定されているが、興味深いのが「バス部品」の販売も予告されていることだ。しかも入札方式ということなので、かなりの珍品なのだろう。
恐らく、昔懐かしいバスのアンティーク部品を販売するのだろうと思うが、マニアには垂涎の品が出てくるのではないだろうか。
入札方法は後日発表ということなので、興味があれば下記、奈良交通の公式イベントサイトで更新の確認をして欲しい。
なお、ボンネットバスの試乗会には事前応募が必要だ。
2017年5月10日必着で郵便で応募し当選しなければ乗れないので、公式サイトを参照の上、併せて注意をして欲しい。
【イベントデータ】
名称:奈良のバス100周年記念フェスタ
開催場所:道の駅「宇陀路大宇陀」および宇陀市文化会館
所在地:宇陀市大宇陀拾生714-1
日時:平成29年5月27日(土)28日(日)
開催時間:10:00~17:00
問合せ先:0742-20-3100(お客様センター)
料金:無料
駐車場:僅少
目安所要時間:70分
Web:奈良交通公式イベントサイト
※所要時間の目安は生駒駅から普通乗用車を使った際の最短時間
※写真は全てイメージ