麺場力皇・とんこつラーメン|天理市・169号線天理街道

名阪国道天理IC付近、天理街道を南下して車で数分のところに、奈良を代表する旨いラーメン屋がある。

元力士にしてプロレースラーでもあったご主人が経営するど直球の豚骨ラーメン店、麺場力皇(りきおう)だ。

2013年にオープンしてからあっという間に奈良を代表するラーメン店としての地位を確立してしまい、今や屈指の名店との呼び声も高い。

平日昼間でも行列ができるほどの人気店なので、時間がない時に訪問するのは避けたほうが良さそうだ。

なお駐車場だが、商業施設共用の駐車場だが十分な数があり、車で出かける際に駐車スペースの心配をする必要は無いだろう。

また、お店の前の椅子スペースだが、直射日光が結構キツイ。

春先から秋にかけては、日よけの傘などを持っていったほうが無難だ。

4月初旬の日差しでも、ちょっと厳しいほどに日差しが降り注ぐ。

店内に入ると目につくのは、大量の色紙。

なお、力皇というのは店主である井上猛さんのプロレスラー時代のリングネームだ。

力士時代のしこ名は力櫻であったが、最高位は西前頭4枚目で、相当な強さを誇った力士であった。

その後プロレスラーを引退し、新潟三条市に所在する名店、「潤 燕総本店」で修行の後、地元であるここ奈良で開業したという、非常に波乱万丈の人生を歩んできた人でもある。

その人が作り出すラーメンが評判になり、奈良で「横綱クラス」と噂される一杯になった。

本当に、何をしても徹底する店主さんなのだろう。

こちらメニュー表である。

元力士と言うだけあって、麺のボリュームが売りだ。

並盛りで200gというのだから相当な麺の量である。

とはいえ、並盛り煮玉子無しで880円というのは、奈良の相場を考えると相当強気な値段設定だ。

煮玉子を乗せるとほぼ1000円というのだから、値段のインパクトは大きい。

しかしそれでも人気を誇るのだから、それだけの価値があると認められているということである。

ところで店内に入ると、まろやかな豚骨の香りが店いっぱいに広がっている。

無○砲グループのような匂いではなく、フレッシュで抽出したての、あくまでも臭みのない本当に美味しそうな豚骨の香りだ。

トロッとしたできの良いスープの味をすぐに連想できる、期待の高まる匂いである。

もちろん、無鉄○グループは、あの徹底した豚骨の煮出し方と強烈な匂いがマニアを惹き付けるのであり、それを否定するものではない。

あれはあれで、味を含めて本当に強烈である。

こちら上が魚介豚骨ラーメン全部のせ並盛り1180円、下がつけ麺全部のせ大1180円だ。

ノーマルの力皇ラーメン880円の場合、鶏つくね1個とチャーシュー1枚のところ、チャーシューが3枚、鶏つくねが3個、煮玉子1個が乗ってくるようになる。

キャベツやもやし、鶏つくねといったトッピングのセンスはやはり、ちゃんこ鍋を意識しているようだ。

なお麺は、毎日修行元であった新潟県から取り寄せている。

スープは、豚のあらゆるところを丸一日煮込んで抽出している。

ラーメンの方からだ。

スープを頂くと、豚骨の臭みは全く無く、ただただ、豚骨の旨味たっぷりの味わいが口の中に広がる。

あらゆる部位を煮込んでいるとのことだったが、げんこつの味わいがやや強いように感じられる濃厚な味わいだ。

それに魚粉を丁寧に溶かし込んでいるのだろう、魚と豚骨の旨味が強烈に押し寄せ、ガツンと強いインパクトを与えてくれる。

太麺もツルツルとして気持ちよく、もちもちした歯ごたえは食いでがあって満足感が非常に高い。

奈良を代表する名店と言われるだけある、納得の味だ。

つけ麺の方だが、具は画像の通り、ラーメンと全く同じ構成だ。

スープについては、やや甘みと、ほんの僅かな酸味を感じる味わいに仕上げている。

こちらも豚骨の旨味が強烈であり、できの良い豚骨スープを純粋に味わいたい時にはこちらのほうが良いかも知れない。

どちらも非常に完成度が高く満足度が高く、奈良の相場に比べて割高な値段設定でも十分満足できる一杯であった。

間違いなく力皇は、他府県からの来客を連れて行っても満足してもらえる名店だろう。

これからも、変わらず繁盛してくれることを祈りたい。

【店舗データ】

店名:麺場力皇       

所在地:天理市別所町81-8  

定休日:日曜日       

TEL:0743-85-7200    

営業時間 :11:00~14:30 17:00~21:30 

駐車場:十分有り(本文参照)

子供連れ:OK        

Webサイト:ー       

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