生駒市の近鉄南生駒駅からほど近い場所。
とはいえ、小平尾のステーキガストからさらに住宅街に入っていった少し遠方ではあるが、こんなところに、一風変わった中華料理のお店がある。
遊食みんほうだ。
ご覧の通り、住宅街のど真ん中でハイツの駐車場と一体になった場所、向かって右隣も民家で、お店とは繋がった形になっている。
お店の駐車場も、ハイツの住人と共同のようだ。
たまたま、このあたりに住む友人から聞いてお店の存在を知って訪問したが、知らなければたどり着けなかっただろう。
なかなかマニアックな場所にお店がある。
お店駐車場への入口はこんな感じだ。
昼間はともかく、夜に行くと道を見失ってしまうかも知れない。
広いとは言えない道路を抜けていくが、離合もできないほど狭い道路はほんの僅かな距離なので、通常サイズの車であれば特に難しいこともなくお店まで行くことができる。
こちらメニューだが、ラーメンは550円からと、なかなか昭和な価格設定で驚く。
ランチセットは土日もやっておりお得感があるが、日替わりは平日限定であり、土日は頂くことができない。
これ以外にも、季節の料理が白板にびっしり書かれており、この規模のお店にしては相当なものだ。
ただ、場所が場所だけに、時間や曜日によってはほとんどお客さんが入っていないこともあるようだ。
こちら上からレディースセット800円、ラーメンセットの醤油ラーメン、ラーメンセットについてくるチャーハンに後ろが単品の餃子だ。
結論から言うと、大変失礼な言い方だが、とても旨くて驚いた。
他のお客さんも注文していたが、一番人気はチャーハンのようでこれが絶品だ。
炒め加減も程よく、どんどん手を伸ばしたくなる味付けが秀逸で、お客さんによってはチャーハンを単品で注文している人もいた。
ラーメンだが、見た目はどう見ても既成品の余り手が掛かっているとは言えないものだ。
しかしこれが、不思議に旨い。
正直、醤油ラーメンは嫌いではないのだが、味があまりにも単調で、どれだけ美味しくてもほとんど残してしまう事が多い。
第一旭、神座、それに醤油ラーメンの名店と言われる豚菜館ですら、最初は美味しいと思うが、どうしてもその単調さで途中で嫌になり、食べ残してしまう。
にも関わらず、ここのラーメンは最後まで飽きずに、美味しく頂けた。
薄味でありながら飽きさせない不思議なスープで、とても面白い体験であった。
餃子だが、皮はモチモチで餡は肉肉しく、噛めばすごい量の肉汁があふれる。
肉の食感も感じられる粗挽きにしており、なおかつ少し変わった調味料やスパイスを使っているようだ。
こちらも、良い意味で期待を裏切られて驚いた。
なおレディースセットについては、特に驚きはなかった。
敢えていうのであれば、小エビのチリソースが本当に小エビである。
びっくりするほど小エビで、これで美味しいチリ炒めにはならないだろうなあ・・・
と思いながら頂いたら、この大きさにして意外にも、プリプリの食感が引き出されており、美味しく頂ける。
大海老で作れば、もっと美味しくなりそうだ。
こじんまりとした、誰も知らないような小さなお店だが、全体として、店主の腕の良さを感じて驚くことが多かった良いお店だ。
近くに行くことなど中々無いだろうが、ちょっと変わったお店を探訪してみたい気分の時には、訪問をしてはどうだろうか。
餃子とチャーハンがオススメである。
【店舗データ】
店名:遊食みんほう
所在地:生駒市小平尾町180-1
定休日:火曜日
TEL:0743-89-1254
営業時間 :11:00~14:00 17:00~21:00
駐車場:店前4台ほど
子供連れ:OK
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