奈良市や生駒市から南の方に下り、田原本町方面に向かう途上の川西町。
一風変わったつけ麺で評判をとっているラーメン店がある。
麺食堂88(はちじゅうはち)だ。
駐車場だが、お店の前は昼夜で駐めても良い場所が変わるのでややこしいが、店裏には10台ほどの駐車スペースがあり、おそらく駐めるのに苦労はない。
写真ではわかりにくいかも知れないが、建物に向かって右側の奥手側が全テナントの共有駐車場だ。
店前が空いていても、ややこしいので始めから裏に駐めたほうが良いかも知れない。
店内は2人掛けのテーブルが2つ、カウンター席が5つの、席数が9しか無い狭小なお店だ。
おそらく元は、焼鳥の大吉だったのだろう。
店内の作りが、あの店の雰囲気を感じさせる。
食券制で、お店に入ってすぐのところにある券売機で食券を買ってから席に着くシステムだ。
なおこちらのお店、奈良のラーメン店では某有名グルメサイトで上位トップ10にいつも入っている。
この某大手サイトは純粋な、投稿者の点数だけで点数を決めていないことを公式に認めているが、それでも名店として既に評価が定まっていることだけは間違いがない。
こちら、上が特製中華そば950円、下が特製つけそば1050円だ。
これでもかというくらいに具がどっさり乗っており、特にチャーシューの存在感が凄い。
なおこちらのお店。
チャーシューの小売もしており、1本1000円前後で持ち帰る事ができる。
よほどチャーシューに自信があることだけは、間違いが無さそうだ。
さて肝心の味だが、どちらも醤油ベースで甘みが強い。
正統派の旨味がある醤油ラーメンがベースになっており、どちらもそこに、とても個性的なアレンジが演出されている。
中華そばの方は、何とも表現が難しい。
というのも甘みの由来が、頂いていてもよくわからないからだ。
もちろん、糖分を単純に添加したものではなく、あるいは果実系から採ったものなのだろうか。
とてもユニークだ。
つけ麺の方は各種節の味が濃厚に添加されており、太麺がとても美味しい。
喉越しもよく小麦の香りもよく、ツルツルとした麺は、麺を頂く快感を全て備えている。
とてもよくできている麺だ。
そしてチャーシューは、やはり凄い。
持ち帰り商品にしているだけに、この旨さは奈良のラーメン店でも1、2を争うだろう。
レアチャーシューを出す店は今や珍しくないが、肉自体の旨さが別格で、まるでよくできた生ハムを思わせる味だ。
これは旨い。
正直に言って、チャーシューの旨さとつけ麺の麺の旨さにインパクトを持っていかれて、中華そばの方は余り印象に残っていない。
実際に、来客するお客さんの多くは、つけ麺目当ての人が多いようだ。
とは言え、中華そばの方も最近店主さんが、「大盛りでは満足な味が提供できない」と、販売中止にしたほどのこだわりの一杯である。
次に訪問した際には、仕切り直して改めて頂いてみたい。
【店舗データ】
店名:麺食堂88
所在地:奈良県川西町結崎674-6
定休日:月・木曜日
TEL:0745-43-9518
営業時間 :11:00~14:30 18:30~21:30
駐車場:10台
子供連れ:OK
Webサイト:ー