信貴山の山の中、ついでに通りかかることなどまずありえない場所に、美味しいラーメンを食べさせる店がある。
アベノ日本一だ。
以前は近鉄生駒線竜田川駅の傍にあったのだが、何を思ったのか山深い信貴山の奥に移転をしてしまった、変わった店主の経営する店である。
駐車場だが、店舗の東側、画面で言うと奥側が駐車場だ。
3台分ほど駐めることができる。
車で来る場合、画面奥からくることになるが、見ての通り道路は相当狭い。
対向車が来ればすれ違いなど不可能な道幅である。
ただ、狭路は長さにして50mもないほどなので、大したことはない。
グーグルマップで見た際は行くのを躊躇したが、よく考えればグーグルカーでも入るのを諦めなかった道で、実際に往復していることを考えると余裕である。
実際に車を走らせてみても、難易度は暗峠の100万分の1であった。
お店の作りだが、見た目も内装もなかなかすごい。
上の画像は暖簾をくぐって入った玄関で、下が食事を頂くフロアだ。
作り的に、旅館の入口のようである。
おそらく元料理旅館だった建物を改装し、食堂だったところをラーメン店として活用しているのではないだろうか。
スロープの向こう側には、いかにも客室がありそうな雰囲気である。
そう言えば1年ほど前、夕方のますだおかだがやっているテレビ番組、「トレジャーハンター」でこのお店が映っているのを見たことがある。
放送直後は平日お昼でも順番待ちができたという記事をどこかのブログで読んだことがあるが、やはりテレビの影響力は一過性だ。
平日昼間は、今は空いているようである。
こちらがメニュー表である。
お店の看板は牛すじなので、やはり筋カレーラーメンは頂きたいところだが、ランチセットメニューはなぜか醤油ばかりである。
なお、塩ラーメンも醤油ラーメンも単品では700円なのに、ランチセットメニューの醤油を塩にチェンジすると50円アップという謎のシステムである。
よほどランチで塩を注文されると都合が悪いのだろうか。
こちら、上が牛スジカレーラーメンで下がチャーハンセットの塩である。
謎の50円アップの理由を確かめるべく敢えて塩にしたが、現物を見てもわかるわけがないし、わからなかった。。
肝心の味の方だ。
カレーラーメンというジャンルは、かなりレアだと思うが、ラーメンとしてもカレーとしても成立している美味しい一杯だ。
このカレーラーメンだからこそ、この牛すじもまた良くマッチしている。
トロトロに煮込まれているのに肉の味が抜けておらず、少しスパイシーなカレーに良く合っている。
余ったスープはご飯にかけて頂くこともできるので最後まで楽しめる。
塩ラーメンのほうは、オーソドックスと言うよりはややとろみのあるガッツリ味だ。
透き通ったスッキリしたスープを期待すると全く違うものが出てくるので注意して欲しい。
奇を衒う所無く、無難にまとめられた美味しい一杯である。
信貴山の狭路の先にあるということで訪問をためらっている人がいたら、別に大した悪路でもなかったので、足を運んでみてはどうだろうか。
すぐ近くには信貴山のどか村もあるので、行楽ついででも便利だろう。
【店舗データ】
店名:アベノ日本一
所在地:生駒郡平群町信貴山2303-7
定休日:火曜日
TEL:0745-73-1991
営業時間 :12:00~21:00
駐車場:店横3台
子供連れ:OK
Webサイト:ー