焼き鳥好きなら知らない人がいない、元祖格安焼き鳥の大吉である。
赤いイメージカラーと、廃線になった路線から枕木を持ち込み店内の装飾にするお約束はもはや定番だ。
生駒市にも2店舗あるが、ここ東松ケ丘のお店は生駒駅からも徒歩圏内であり、ありがたく利用している。
いつだっただろうか、マクドナルドの社長が、
「なるべく小さな子供にマクドナルドを食べさせたい。子供の頃、味覚が形成される時に味わったものは一生残り、繰り返し店を訪れてくれるようになる。」
という意味の事を言って大顰蹙をかい、小さな子供を持つ親からボイコットされる騒ぎになったことが遠い昔にあった。
正直、この感覚は年齢に関係なく起こり得ると思う。
貧乏学生だった頃、友人と出掛ける居酒屋といえば大吉だった。
あの匂いや枕木、不思議なことにどこのお店で食べても癖のある匂いがある鶏皮塩などが、お酒を覚えたての楽しい記憶に重なり、何歳になってもまた出かけたくなる。
若い頃に戻った気持ちになれる、そんなお店だ。
最近、298円均一で勢いのある黄色いお店が東生駒にも進出したが、ぶっちゃけ食べ物は大吉のほうが安い。
串は1本120円からなので、2串で240円だ。
黄色い方は2本で298円なので、やはり安い。
しかしドリンクは、大吉は普通の居酒屋価格なので、飲むほうがメインであれば黄色いほうが安く付く。
子供連れや食べる方メインであれば大吉のほうが安くつくだろう。
状況とお財布に応じて使い分けて欲しい。
なおこちらの東松ケ丘のお店、平日でも大人気で、テーブル席は予約をしてからのほうが無難だ。
予約は当日でも受けてくれるが、電話してから30分以内くらいに行くのがマナーだろう。
それほど人気があり回転するお店なので、お店の方でも空けたままにはしたくないはずだ。
串はどれも、安定の大吉クオリティだ。
うずらの卵にかかっている独特の塩ダレ、それに鶏皮塩は特に昔の記憶を呼び覚ましてくれる。
何十年経っても全く変わらない匂いなのが不思議だ。
またチーズや梅肉のせの焼き物だが、当時は全く気が付かなかったが、大吉ではせせりを使っている。
もも肉ではなく、より脂の多いセセリを使うことで、串ものがどれもジューシーで忘れられない味に仕上げてくる。
豚バラも、ガスで焼いた独特の匂いがするが、大吉の匂いであると思えば美味しく思える。
なお大吉では、天下一品ラーメン店のように、最近はお店独特のメニューも出しているようだ。
こちらは生駒店独自メニューで、その中からチキンカツを頂いた。
柔らかくほろほろと揚げられたチキンは、ウイスキーによく合う。
旨い。
いつも子供連れで黄色いお店に行くと、12000円くらいのお会計になるのだが、大吉だとだいたい10000円くらいに収まる。
家族では飲むのがメインなのは私だけなので、こういう結果になるようだ。
思い出がある人もない人も、お財布に優しいお店でなおかつ美味しい焼き鳥が頂けるので、一度足を運んでみてはどうだろうか。
【店舗データ】
店名:やきとり大吉生駒店
所在地:生駒市東松ケ丘7-28
定休日:月曜日
TEL:0743-73-1155
営業時間 :17:00~
駐車場:無し
子供連れ:OK
Webサイト:店舗公式Webサイト