創建1250年記念特別展 国宝春日大社のすべて|奈良国立博物館

例年、春から初夏にかけて春日大社の国宝展を開催する奈良国立博物館だが、平成30年度(2018年度)は、本当に凄い。

春日大社の創建1250年の節目に年になるので、「国宝春日大社のすべて」と銘打った看板に偽りなしの展示物で、来館者を迎えてくれることになっている。

今年は例年以上の混雑状況で、前売券を持っていない場合、待ち時間が発生するか行列に並ぶことも覚悟する必要がありそうだ。

なお、今回の会期(展示日程)など、開催要項は以下のようになっている。

会期:2018年4月14日(土)~6月10日(日)

時間:9:30~17:00 ※入館は16:30まで

場所:奈良国立博物館(東新館及び西新館)

なお、観覧料金だが、既に早割チケット(前売り券)は販売が修了しているので、当日券1種類のみだ。

価格は以下の通りになっている。

一般:1500円

高校生・大学生:1000円

小中学生:500円

なお観覧入場券だが、全国の旅行代理店やコンビニ券売機、主要プレイガイド、近鉄の主要駅でも購入できるので、現地に到着する前に用意していたほうが無難だ。

ぜひ、予め購入の上で訪問して欲しい。

なお、今回の出陳品は224件。

そしてそのうち、国宝が57件、重要文化財が47件という、奈良県ならではの密度の濃さで来場者を楽しませる。

その中でも特に、今回の目玉になる国宝などを一部挙げると、以下の通りだ。

【国宝】本宮御料古神宝類 蒔絵筝

【国宝】若宮御料古神宝類 平胡簶

【国宝】若宮御料古神宝類 金鶴及銀樹枝

【国宝】若宮御料古神宝類 銅造狛犬

【国宝】金地螺鈿毛抜形太刀

【国宝】赤糸威大鎧(梅鶯飾)

【国宝】赤糸威大鎧(竹虎雀飾)

【国宝】直刀・黒漆平文大刀拵

【国宝】海獣葡萄鏡

【重文】鼉太鼓(左方・龍)

【重文】春日明神影向図

【重文】春日宮曼荼羅

【重文】地蔵菩薩立像及び像内納入品

【重文】春日神鹿御正体

【重文】舞楽面 散手

【重文】能装束 縫箔 松藤揚羽蝶文様

もちろんこれらはほんの一部で、当日はさらに、圧巻の歴史ロマンと共に多くの国宝たちを見学することができるだろう。

ところで余談だが、日本一大きな国宝と日本一小さな国宝。

読者の方はご存知だろうか。

正解は、もっとも大きなものは「東大寺金堂」(いわゆる、東大寺大仏殿)で、その高さは49.1mだ。

逆に最も小さな国宝は「漢委奴国王印(かんのわのなのこくおういん)」で、福岡県の志賀島から出土した金印といえば、歴史の教科書で学んだことを覚えている人も多いだろう。

こちらの大きさは、1辺の平均がわずか2.4cmほどであり、重さは108gほどである。

家庭用の実印を少し豪華にした程度の寸法に過ぎない。

今回の展示会では、さすがに「漢委奴国王印」の展示はないが、日本最大の国宝である大仏殿までは徒歩で10分もかからない距離だ。

国宝展を堪能した後は奈良公園で鹿に鹿せんべいを上げながら、大仏さんのお参りにも足を運んでみてはどうだろうか。

【イベントデータ】

名称:国宝春日大社のすべて   

開催場所:奈良国立博物館    

所在地:奈良市登大路町     

年月日:4月14日(土)~6月10日(日)

開催時間:9:30~17:00   

問合せ先:050-5542-8600   

料金:本文参照        

駐車場:無し(周辺有料P多数) 

目安所要時間:30分      

Web:博物館イベント公式サイト 

※所要時間の目安は生駒駅から公共交通機関を使った際の最短時間

※写真は全てイメージ

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