ならファミリー正面、近鉄大和西大寺からもほど近い場所に、鶏白湯ラーメンで人気のラーメン店がある。
2018年1月で3周年を迎えた鶏乃門だ。
以前に訪れたのは開店直後の時期であったが、印象に残る程の特徴がなかったので随分とご無沙汰である。
ただ飲食店は、開店直後から大きく進化していることもあるので3年もご無沙汰だと、きっといろいろと変わっているはずと期待しての訪問だ。
飲食店の多い奈良有数の激戦区で生き残れるというのは、それだけ多くのお客さんを獲得しているということである。
店先の看板には、平成29年6月にチャーシューをリニューアルし、さらに美味しくなったとの宣伝が。
研究熱心な店主は、ファンの付いた味でも果敢に変えてくることがあるので、期待ができるというものである。
他にもなにやら色々と書いているが、要するに大和肉鶏のガラをメインに丁寧にとったスープが売りと言うことである。
お店は食券を購入してから席に着くシステム。
鶏塩ラーメンが750円だが、お店の看板である鶏白湯ラーメンは800円。
奈良では強気の値段設定である。
お昼のセット(餃子定食)や唐揚げセット980円は平均的と言ったところだろうか。
おそらく具を全部のせするのであろう特製ラーメンは、塩が900円、鶏白湯が950円である。
こちら、上が鶏白湯ラーメンで、真ん中が特製鶏塩ラーメン900円、下はランチセットのご飯と餃子だ。
鶏白湯は、大和肉鶏や紀州梅鶏といったブランド鶏の鶏ガラを使用して8時間炊き上げた丁寧な味が特徴だ。
これに北海道産昆布、うるめいわし、干しエビ、鰹節、しいたけで丁寧に取っただしを合わせて仕上げている。
鶏塩ラーメンも基本は同じだが、ピンクソルトを使い透明感を出してあっさりした味に仕上げている。
なお麺は、鶏白湯が濃厚な味に負けないように全粒麺を。
鶏塩ラーメンはあっさりした味が引き立つように卵麺を使用している。
ともに添加物を一切加えない、とても丁寧な作りの一杯だ。
味のほうだが、鶏白湯は全粒粉の香ばしい麺がスープと良く合っており、美味しく頂ける。
糸唐辛子のアクセントもとても良い。鶏のあっさりした旨味がよく引き出されている。
鶏塩ラーメンはやはり卵の旨味がよく感じられる麺が存在感を出してくる。
スッキリした味わいだが、基本は鶏白湯と同じ組み立てだ。
ところで、リニューアルになったというチャーシュだが、こちらは豚バラの薄切りをバーナーで炙っただけのようだ。
なおかつ、特製鶏塩ラーメンは具が煮玉子が半個分多いこと以外に目立った違いがないのは気のせいだろうか。
具については、もう少し工夫の余地があるかもしれない。
あっさりした鶏ガラが好きな人にはきっと喜ばれる味だろう。
特にお酒を呑んだ後などに利用しても、良いのではないだろうか。
【店舗データ】
店名:鶏乃門
所在地:奈良市西大寺栄町3-10
定休日:日曜日
TEL:0742-35-8899
営業時間 :11:30~14:30 18:00~23:00
駐車場:無し
子供連れ:OK
Webサイト:ー