もはや回転寿司ではなく回転ファミレスと言ったほうが良い状態と化してきたくら寿司。
かつては業界で初めてコーヒーを出し、「売れるわけない」と言われていた噂を覆した実績があるので、今度の取り組みも期待できるのだが・・・。
しかしそれでも、これはやり過ぎではないのか、と思うのがくら寿司のイタリアンメニューだ。
とりあえず、新しもの好きなので試さずにはいられないので早速頂きに行った。
くら寿司に来るのは相当久しぶりだったが、ビッくらポンのオンオフが設定できるやけに細かな仕様変更が加わっている。
そしてこちらが、フェアメニュー画面。
冷やし中華、冷やし担々麺、茶碗蒸しリゾット、カレーコロッケ、スパらっティ、イタリアンチーズバーグ・・・
なんだこれは。
そしてその下に、「鮨もあります」と言わんばかりに、ちらし寿司などが載っている。
メニューだけを見るともはやファミレスと言うより、フードコートである。
こちら、スパらっティ370円である。
繰り返すが、ここは寿司屋だ。
蓋を取ると、シャバシャバの汁たっぷりの中に麺が泳ぐ。
カルボナーラ風の香りが広がり、挽きたてだろうか、コショウのよい香りも食欲を誘う。
一口頂くと、なんだこれは・・・
ラーメンのようなスープパスタのような、よくわからない味である。しかし旨い。
麺はおそらく生パスタで、もちもちした独特の触感が心地よい。
香ばしい胡椒の香りと半熟卵、シャバシャバなのにたっぷりと絡むスープと、頂いたことがない味で、箸が止まらない。
ゲテモノだが、これは旨い。
正直、旨いわけがないとハードルが低かったこともあるだろうが、これは中々のひと品だ。
勢いに乗って、イタリアンチーズバーグも注文してみた。
早速届いたのがこちら。
見た目は普通のイタリアンハンバーグであり、いかにもファミレスメニューだ。
たっぷりのデミグラスソースに大きめのハンバーグが泳ぐ。
付け合せはブロッコリーだ。
ハンバーグを割ると、たっぷりのチーズがとろけだす豪華なひと品だが、お値段は250円。
ただ、こちらは正直味はファミレスクオリティだ。
つなぎも多く、肉を頂いている食感が余りないので満足度が高いとは言えない。
一方で、付け合せのブロッコリーは美味しかった。
以前、単品のブロッコリーサラダを頂いてがっかりしたことがあったのだが、使用しているブロッコリーのクオリティを明らかに変えたようだ。
明らかに冷凍で、歯ごたえもなく水っぽいまずいブロッコリーだったのだが、しっかりと歯ごたえがある、みずみずしいブロッコリーに変わっている。
無類のブロッコリー好きなだけに、この味の変化はとても嬉しい。
なお、ハンバーグそのものは正直、オススメできるかどうかは微妙である。
なお、一応お寿司屋さんなので鮨も少しつまんだ。
変わり種で、タイの桜ジュレのせ、大粒いくら、アワビなどである。
鯛の桜ジュレは、桜のジュレがチロルチョコの春限定桜餅味の香りがして、タイの味も香りも台無しである。
大粒いくらは、正直これはとても美味しい。
痩せて小さなマス子をいくらと称して出すのは回転寿司の常套手段だが、これは間違いなく本物の鮭の卵だろう、これで100円はおすすめだ。
アワビだが、回転寿司で出てくるアワビは中国産か韓国産とわかっているものの、頂いてみることにした。
正直、味は美味しい。
だが、貝類で中国や韓国はやはり子供には食べさせたくないのが正直なところだ。
ちなみに調べてみたら中国産だった。
総じて、くら寿司の”ゲテモノ”イタリアンメニューは、スパらっティがオススメだった。
ややコスパが悪い気がしなくもないが、足を運んだ際には注文してみてはいかがだろうか。
【店舗データ】
店名:くら寿司学園前店
所在地:奈良市中町1-94-2
定休日:無し
TEL:0742-52-0155
営業時間 :11:00~23:00
駐車場:十分有り
子供連れ:OK
Webサイト:店舗公式サイト